SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

業務Webアプリケーションエンジニアのための「Bootstrap」入門

Webアプリをあっという間にカッコよく! BootstrapによるレスポンシブWebレイアウト

業務Webアプリケーションエンジニアのための「Bootstrap」入門 第1回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Bootstrapを使うための準備

 ではさっそく、Bootstrapを作ったWebアプリを作っていきましょう。

 Bootstrapの公式サイトにアクセスして、Bootstrapをダウンロードします。

Bootstrapのダウンロード
Bootstrapのダウンロード

 [Download Bootstrap]をクリックし、[Download Source]ボタンをクリックして、Bootstrapをダウンロードします。ダウンロードしたzipファイルを任意のフォルダに解凍します。

 ダウンロードしたBootstrapのソースファイルのdocs¥examples配下には、いくつかのサンプルファイルが用意されています。どのようなWebアプリが作成できるかを確認してみてください。

Bootstrapのサンプルの例
Bootstrapのサンプルの例

 また、これらのサンプルはレスポンシブWebに対応しています。レスポンシブWebとは、1つのソースファイルで異なる種類のデバイスや画面サイズに適したWebアプリを作ることを言います。試しに、パソコンのブラウザの表示幅を狭く(768px以下に)して表示してください。すると、ワイド幅では表示されていたメニューが非表示になっているのが分かります。スマートフォンなどでは、限られた画面サイズしかありませんので、メニューは必要に応じて表示/非表示を切り替えられると便利です。

レスポンシブWebの確認
レスポンシブWebの確認

ひな形フォルダの作成

 では、早速Bootstrapを使ったWebアプリを作るために、もとになるひな形フォルダを作成します。

 さきほどダウンロードしたファイルの中のdocs¥distフォルダをコピーし、「Template」という名前にします。

 作成したひな形フォルダの構成は次のようになっています。

Bootstrapのフォルダ構成
フォルダ名 説明
cssフォルダ デザインを決めるスタイルシートが格納
fontsフォルダ フォントアイコンのファイルが格納
jsフォルダ JavaScriptのコードが格納

 なお、拡張子の前に「min」とついているファイルはデータ容量の削減のため、コードからスペースや改行など、プログラムの動作と関係しない文字を削除した最小構成のファイルです。

 次に、これらのCSSやJavaScriptを利用するためのHTMLファイルを作成します。

 Bootstrapの公式サイトにアクセスすると、[Getting start]-[Basic template]にひな形となるHTMLファイルが公開されています。これをもとにして、先ほど作成した[Temnplate]フォルダに、新しくindex.htmlファイルを作成します。

 ここでは、以下のようなindex.htmlを作成していきます。

ひな形の例(index.htmlの抜粋)
<!DOCTYPE html>
<!-- 1. 言語を日本語に設定する-->
<html lang="ja">
  <head>
    <!-- 2. charsetをutf-8に設定する-->
    <meta charset="utf-8">

    <!-- 3. ビューポートの設定-->
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
    <title>CodeZine Bootstrap Sample</title>

    <!-- 4. Bootstrapで使うCSSの読み込み-->
    <link href="css/bootstrap.min.css" rel="stylesheet">

  </head>
  <body>
    ~中略:ここにコンテンツを記述する~

    <!-- 5. jQueryの読み込み-->
    <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.11.0/jquery.min.js"></script>
    <!-- 6. Bootstrapで使うJavaScriptの読み込み-->
    <script src="js/bootstrap.min.js"></script>
  </body>
</html>

 1は言語を日本語にする設定で、2は文字コードをUTF-8にする設定です。

 3はビューポートの設定をしています。ビューポートとは、アプリを表示する場所のことです。width=device-widthは「表示する幅をデバイスの横幅で描画する」という意味です。また、initial-scale=1は「ページが最初に読み込まれるときの拡大率を1.0(等倍)にする」という意味です。

 4でBootstrapが使用するCSSファイルを読み込みます。

 5はjQueryの読み込みの設定です。Bootstrapは内部でjQueryを使います。6はBootstrapで動きのあるコントロールを制御するためのJavaScriptの読み込み設定です。

 3~6については、Bootstrapを使うために必要な設定なので、削除しないようにしてください。

 これで、Bootstrapを使う準備が整いました。このひな形フォルダをテンプレートにして、Webアプリを作成していきます。

次のページ
グリッドシステムを使ったレイアウトの作成

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
業務Webアプリケーションエンジニアのための「Bootstrap」入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 阿佐 志保(アサ シホ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/7876 2014/07/22 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング