Git for Windowsのインストール
すでにGit環境を持っている(コマンドプロンプトから「
git
」コマンドが利用できる)場合、このステップは不要ですので読み飛ばしてください。
Goには標準で、github.comなどで開発されている外部のパッケージを、「go get
」コマンドを使って開発環境に簡単に取り込む仕組みがあります。この機能を使用するためにはGit環境が必要です。
Windows環境へGit環境を構築する方法はいろいろありますが、本稿では「Git for Windows」の利用をおすすめします。Git for Windowsには、次に挙げる利点があるからです。
- 導入が簡単(インストーラー付属)
- Windows環境に適合性が高い擬似Bash環境が便利(Git Bash)
- シンプルなGUIツールも付いてくる(Git GUI)
インストーラーがあるので導入手順の説明は割愛しますが、次図のように、コマンドプロンプトから git
コマンドのバージョン情報が確認できるようにしてください。
EclipseにGoClipseをインストールする
Eclipse上にGoの開発環境を構築できる「GoClipse」をインストールします。使用するEclipseのバージョンは、本稿執筆時点での最新版である「Eclipse LUNA」の「Eclipse IDE for Java Developers」エディションとします。異なるバージョンやエディションでも概ね問題なく動作するとは思いますが、新しいプラグインの導入について不安がある場合には、Go開発用として独立したEclipse環境を作るのもよいでしょう。
Eclipseを起動し、[Help]メニューから[Install New Software...]を選択します。
「Install」ダイアログが表示されたら、右上の[Add...]ボタンをクリックし、「Add Repository」ダイアログに「Name」(任意)と「Location」(http://releases.goclipse.googlecode.com/git/)を入力して新しいリポジトリを追加します。
しばらく待つと、画面中央のリストに「GoClipse」が項目として表示されます。チェックボックスを選択して[Next >]ボタンで確認画面に移ります。
確認画面からさらに[Next >]ボタンで進むと、ライセンス条項への同意を求める画面が表示されます。
「I accept the terms of the license agreements」にチェックを付けて[Finish]ボタンをクリックすると、「GoClipse」のインストールが開始されます。インストールの途中で「署名の無いコンテンツ」といった内容の警告ダイアログが表示されますが、そのまま[OK]ボタンをクリックして続行します。最後に「再起動が必要である」といった内容のダイアログが表示されるので、[Yes]ボタンをクリックしてEclipseを再起動します。
再起動後、Eclipseの[File]メニューから[New]→[Other...]を選択して、次図のように「Go Project」が選択できるようになっていれば、GoClipseのインストール作業は完了です。
Goの環境設定を行う
次は[Window]メニューから[Preferences]を選択して、Goの環境設定を行います。
「GOROOT」には、Goをインストールしたフォルダ位置をフルパスで指定してください。また、「GOPATH」には前段で環境変数 GOPATH
に設定した内容と同じものを入力します。他の項目についてはデフォルト値のままで問題ありません。
Goプログラムは「UTF-8」エンコーディングで記述する必要があるため、「Preferences」内の「General」→「Workspace」から、「Text file encoding」の値をWindows環境のデフォルト値「MS932」から「UTF-8」に変更します。
既存のEclipse環境に「GoClipse」をインストールした場合、他プロジェクトのエンコーディング指定とバッティングしてしまうことがあります。そのような環境では、「Workspace」の設定は書き換えず、対象Goプロジェクトの「Properties」から個別に「UTF-8」エンコーディングを指定する必要があります。
新規プロジェクトを作成する
さて、以上で「GoClipse」の設定は完了しました。[File]メニューの[New]→[Other...]より「Go Project」を選択して、新規プロジェクトを作成してみましょう。
「Project name」を入力して[Finish]ボタンをクリックします。
「Practice1」という名前で新規プロジェクトが作成されました。これで、EclipseでGoプログラムの開発を行う準備が整いました!