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コミックマーケットに行って、ニッチな技術系同人誌を探そう!

ニッチでエッジな技術本をゲットしよう! 第3弾
~IT技術者向けコミケ 実際に買ってきた編(2014年冬版)

コミックマーケットに行って、ニッチな技術系同人誌を探そう!(3)


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『Network Maniacs vol.3』

  TCP受信プログラミング、ネットワーク向けコマンドラインツール紹介、2014年のネットワーク時事ネタ。ネットワーク研究職の著者による本。

 第1章は、TCPソケット経由で構造を持ったデータを受信する際の注意をまとめた内容でした。「問題のあるコード」「なぜそれでは、ダメなのか」「修正したコード」という構成で、分かりやすかったです。2章は、ネットワークツールの紹介。こちらは、簡潔にまとまっており、よかったです。

 あと、2014年冬のネットワーク時事ネタは、「FlashAirが熱い」というのが、よく伝わってきました。

表紙
表紙
本の情報
本の名前 Network Maniacs vol.3
配置スペース 火 西く-23a
販売サークル 浜風もっこす サイト Twitter
発行サークル 浜風もっこす サイト Twitter
著者 もっこす
価格 500 円
ページ数 34 ページ
初版 2014年12月30日
形式 オフセット、表紙白黒、本文白黒
目次
1 本当は怖いTCP
    1.1 ストリーム指向プロトコル
        1.1.1 Pythonによる動作確認
        1.1.2 ストリーム指向プロトコルの挙動に対処1
    1.2 アプリケーション上のバッファ
        1.2.1 半端なデータの処理(非推奨の方法)
        1.2.2 Nagleの断片
    1.3 TCP受信を扱うライブラリを書くにあたって
        1.3.1 信頼性のレベル
        1.3.2 データ処理のエラー
        1.3.3 いかにテストを行うべきか
    1.4 この章のまとめなど
2 ネットワーク向けCUIツール紹介
    2.1 nc(netcast)
        2.1.1 クライアント動作
        2.1.2 サーバー動作
    2.2 socat
        2.2.1 UDPサーバー
        2.2.2 応答を返すサーバー
        2.2.3 プロトコルの変換
    2.3 netem
        2.3.1 インストール
        2.3.2 基本的な使い方
        2.3.3 トラフィックの選別
        2.3.4 機能の紹介
        2.3.5 注意点
    2.4 telnet
    2.5 Python2系 SimpleHTTPServerモジュール
    2.6 cURL
3 2014年冬のネットワーク時事ネタ
    3.1 FlashAir
    3.2 昨今のプロトコル雑談
    3.3 SDNのことを思い出す

『これからの認証の話をしよう』

 OpenID Connectの解説。

 認証と認可の話から始まり、OAuth2の話、OpenID Connectの細かな話までを解説していました。OAuth2の問題と、OpenID Connectが何を解決しているか、また利用の上での注意点がまとまっていてよかったです。

表紙
表紙
本の情報
本の名前 これからの認証の話をしよう
配置スペース 火 西く-23b
販売サークル ZaWorld サイト Twitter
発行サークル ZaWorld サイト Twitter
著者 terror/@syonbori
価格 100 円
ページ数 37 ページ
初版 2014年12月30日
形式 電子書籍、表紙カラー、本文白黒
目次
はじめに
認証と認可
さいきんはやりのOAuth2 認証
OAuth2 認証の危うさ
そうだ、OpenID Connectを使おう
Discovery 情報
IDトークン
認証の流れと認可フロー
Authorization Code Flow
Implicit Flow
OpenID Connectと色々な自動化
Dynamic Client Registration
ふろく
おわりに

『すごいEject たのしくウィーン!』

 5インチベイサイズのCD-ROMドライブと、どのLinuxにもほぼ標準インストールされているejectコマンドを用いて、さまざまな物理処理を実行。

 すごく楽しそうな本。CD-ROMドライブの稼働部分を取り出して、ejectコマンドで、ピタゴラスイッチ的な工作をするという内容です。「カーテンを開ける装置」「猫の餌やり機」「赤外線センサーで侵入者を検知してejectでお知らせする仕組み」など、「なぜ、CD-ROM ドライブ?」という部分が、素敵でたまらない本でした。

 こういったネタは、コミケらしくてよいなあと思いました。あと、何気にRaspberry Piを活用しているなあと。コミケ会場では、Raspberry Piを利用して、いろいろしているサークルさんをけっこう見ました。

表紙
表紙
本の情報
本の名前 すごいEject たのしくウィーン!
配置スペース 火 西く-34a
販売サークル こくだランド サイト Twitter
発行サークル こくだランド サイト Twitter
著者 あっきぃ(Ejectコマンドユーザー会)/こくだランド観光開発/あひる
価格 500 円
ページ数 36 ページ
初版 2014年12月30日
形式 オフセット、表紙カラー、本文白黒
目次
はじめに
Eject コマンドユーザー会について
カーテンを開ける装置を作る
    製作の方針
    用意するもの
    つくってみよう
    システムの用意
    テストする
    まとめ
新・モバイル Eject
    前モバイル Eject の欠点
    用意するもの
    作り方
    まとめ
Raspberry Pi 内蔵 CD-ROM ドライブをつくる
    用意するもの
    CD-ROM ドライブの"内臓"を取る
    SATA データコネクターの改造
    Raspberry Pi の電源の確保
    Raspberry Pi を内蔵する
    完成
VPS から Eject してネコに餌をあげよう
    VPS から Eject する仕組み
    システムの実装
    ネコの餌やり装置を作る
    まとめ
はじめに ~From あひる~
外出先からデスクトップPCの電源をいれてみよう
    必要なもの
    Raspberry Pi の設定
    設置
    完成
    要改善
EjectIR を作ろう
    EjectIR とは
    仕組み
    必要なもの
    作り方
    完成
    要改善
まとめ ~From あひる~
Eject コマンドユーザー会活動報告
    オープンソースカンファレンス2014
    Kernel/VM 探検隊@北陸1(7/12)
    出張このべん:猫カフェ×Ejectユーザー会、奇蹟のコラボハンズオン! ConoHa by GMO(9/27)
    麦子新ステッカー
あとがき

『FlashAir Doujinshi』

 無線LANとWebサーバーが一体化した、スーパーSDメモリーカード「FlashAir」の使い方を、中の人が解説。

 非常に面白かったです。無線LANとWebサーバーが一体化した、スーパーSDメモリーカード「FlashAir」の開発秘話や活用方法がまとまった本です。開発秘話と書いていますが、「作り」「世に出し」「普及させるために各種イベントに出て」「そのフィードバックで改良して」「仲間も増えていく」という話。こういう作り手の話が読めるのは、大変興味深く、胸が熱くなりました。

表紙
表紙
本の情報
本の名前 FlashAir Doujinshi
配置スペース 火 西い-07a
販売サークル れすぽん サイト Twitter
発行サークル FlashAir Developers
著者 高田/伊藤/Pochio/余熱@れすぽん/土居/村口/じむ
価格 0 円
ページ数 32 ページ
初版 2014年11月23日
形式 オフセット、表紙カラー、本文カラー
目次
Maker Fair Tokyo 出展にあたり
FlashAir と GPIO
OSC で、ソラちゃんと、GPIO ができるまで
FlashAir 評価基板 Airio (えありお)の設計
Arduino で FlashAir を制御せよ!
FlashAir で無線 SPI Master
Raspberry Pi で FlashAir を動かそう!

次のページ
『ファミコンソフトの作り方』

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この記事の著者

柳井 政和(ヤナイ マサカズ)

クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/8417 2015/02/05 10:31

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