コミケで、ニッチでエッジな本を手に入れた
いつもは『マンガで分かるプログラミング用語辞典』を描いている、クロノス・クラウンの柳井です。コミケには、途中で数年のブランクがあったりしながら、20年ぐらい前から参加して、同人誌や同人ゲームを売ったり買ったりしています。
実はコミケには、本屋で売っていないような、ニッチでエッジなプログラミングや、ハードウェアや、IT技術の同人誌が売っています。そういった本のことや、売っている場所、初心者向けコミケガイドについて、第1回の記事で書きました。また、気になるサークルについて、第2回の記事で書きました。
第3回目の今回は、実際にコミケに行って入手してきた本の紹介です。27冊、合計金額9290円分、合計ページ数1506ページです。年始にすべて読みました。というわけで、それらの本の情報と簡単な感想を書いていきます。
というわけで、第1回、第2回の記事と併せて、お読みいただければ幸いです。
対象読者
以下の読者を対象にしています。
- 技術系同人誌に、興味がある人。
紹介する本について
紹介する本は、すべて筆者が入手したものです。有料のものもあれば、無料のものもあります。コミケでは、0円で本を配布しているサークルもあるからです。また、購入したものが本の場合もあれば、ダウンロード版のシリアルの場合もあります。自作ハードウェアを売っているサークルもありますが、ハードウェアは、今回は購入しませんでした。
入手した本には、かなり偏りがあることを、最初に明らかにしておきます。私の普段の仕事や興味から、あまり購入していないジャンルがあるからです。そのため、Linux関係や、サーバー、ハードウェア周りの同人誌は、極端に少なくなっています。実際には、それらの本も、コミケにはたくさんあります。
もう一つ、東地区の本が少ないのは、回った順番のせいです。西館で買い物をして、東館に移動した時には、すでに売り切れているサークルがいくつかあったからです。コミケでは、西館と東館のあいだの移動が大変です。また、西地区のサークルに時間を割きすぎてしまったのも、あまり買えなかった原因の一つです。
また、第2回の記事に向けて、情報を提供してくださったサークル様のブースには、積極的に訪れるようにしました。
本稿で取り上げるのは、次の27冊です。
- 『Android実践プログラミング 現場で生まれた設計パターン』
- 『TypeScript in Definitelyland』
- 『Android Studio セットアップガイド』
- 『The Art of Qt』
- 『DICE+な日々 ―1日目―』
- 『PCキーボードの本』
- 『実例で学ぶJulia言語入門 v0.3.3/v0.4.0-dev対応版』
- 『SIG2D'14』
- 『Network Maniacs vol.3』
- 『これからの認証の話をしよう』
- 『すごいEject たのしくウィーン!』
- 『FlashAir Doujinshi』
- 『ファミコンソフトの作り方』
- 『BEAMBOOK3.1 ―Beacon―』
- 『iPhoneでFLASH』
- 『NANAKA+Inside PRESS vol.6』
- 『携帯・スマホのカメラとその活きた使い方 改訂増補版』
- 『高専ロボコンの本リトライ』
- 『データ研究会の本β』
- 『ヒントの少ないナンプレの作り方』
- 『同人イベントに電子マネーを紛れ込ませる。/第2版+実践導入編』
- 『同人イベントに電子書籍を紛れ込ませる。/第3版』
- 『?ボタンでANOSモード』
- 『プログラミング HAL/S』
- 『電子決済できるかな? 改訂版』
- 『電子書籍作ってみた』
- 『ARToolKitを使わずにARマーカーの認識をフルスクラッチで作る方法』
紹介内容について
以降の紹介内容について、いくつか補足しておきます。本の表紙は、私がフラットスキャナを所有していないために、デジカメで撮影しています。そのため、縦横比の狂いや、歪みがあります。
紹介中に「販売サークル」と「発行サークル」とある理由も書いておきます。コミケでは、委託で本が置かれているケースがあります。落選したサークルや、離れた位置のサークルの本が、売られていることがあります。そこで「販売サークル」と「発行サークル」を分けて表記しています。
著者については、本を見て、著者名として分かる方々の名前を書いています。もし、抜けがあった際は、編集部(@codezine)にお知らせください。また今回は「技術系の本を紹介する記事」ということで、表紙などのイラストレーターの方の名前は省いています。
感想は、私の個人的な見解です。そのため、他の方が本の内容を客観的に分かるように、目次も書き起こしておきました。参考にしてください。