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コミックマーケットに行って、ニッチな技術系同人誌を探そう!

ニッチでエッジな技術本をゲットしよう! 第3弾
~IT技術者向けコミケ 実際に買ってきた編(2014年冬版)

コミックマーケットに行って、ニッチな技術系同人誌を探そう!(3)


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『DICE+な日々 ―1日目―』

 ハイテクダイス「DICE+」の購入、開発ガイド。

 コミケ当日、サークルのブースに、白い無地のサイコロが置いてありました。何かと思い、話を聞いてみたところ、LEDで出目が光るプログラマブルなダイスでした。そういえばネットで、商品の記事を読んだ記憶があるなあと思い、面白く感じたので、本書を購入しました。

 というわけで、この本は、ポーランドのGame Technorogies社から発売された、サイコロ型デバイス「DICE+」の開発ガイド小冊子です。コードも載っています。

 デバイスの機能は以下のとおりだそうです。色々と遊べそうなデバイスでした。

  • Bluetooth 2.1&4.0
  • 磁気センサ
  • 近接センサ
  • 加速度計
  • 温度センサ
  • 2億色以上表現可能なLED。 
表紙
表紙
本の情報
本の名前 DICE+な日々 ―1日目―
配置スペース 火 西く-04a
販売サークル All Zero サイト
発行サークル All Zero サイト
著者 ail
価格 100 円
ページ数 12 ページ
初版 2014年12月30日
形式 コピー本、表紙白黒、本文白黒
目次
まえがき
DICE+ とは
購入の流れ
購入後
DICE+ の電源の入れ方、充電の仕方
遊びに使う
開発魂がうずくあなたへ
開発者登録
サンプルプログラムの作成
    1 開発キット(Andriod SDK)+αの入手
    2 プロジェクト作成と下準備
    3 MainActivity に手を加える
    4 DiceScanningListner を実装する
    5 DiceConnectionListner を実装する
    6 DiceResponseListner を実装する
    7 各種リスナーをアプリのライフサイクルに組み込む
    8 TextViewへ出目を反映する
ソースコード(MainActivity.java)
あとがき

『PCキーボードの本』

 毎月1枚以上のキーボードを収集するキーボード蒐集家の著者による、独断と偏見によるキーボード紹介。

 著者の方は、毎月1枚以上のキーボードを収集されているそうです。私は普段、キーボードで長い時間作業をするので、さまざまなキーボードの紹介は、とても面白かったです。エルゴノミクスキーボードや、片手キーボードは、普段触れる機会がほとんどないので新鮮でした。そして、Dvorakキーボード(Dvorak配列のキーボード)の話も面白かったです。

 「見たことのないキーボードが多数掲載されているな、どこで売っているのだろう?」と思ったら、eBayなどのオークションで購入するなど、さまざまな手段で入手されているようでした。こういう本は、好きですね。

表紙
表紙
本の情報
本の名前 PCキーボードの本
配置スペース 火 西く-13b
販売サークル kibodo サイト
発行サークル kibodo サイト
著者 Kiyoto Hamano
価格 200 円
ページ数 88 ページ
初版 2012年12月31日
形式 コピー本、表紙カラー、本文カラー
目次
第1章 はじめに
    1.1 キーボードとは
    1.2 本誌の構成
第2章 エルゴノミクスキーボード
    2.1 Kinesis Advantage Pro Contoured USB Keyboard
    2.2 Kinesis Advantage USB Contoured Keyboard Linear feel model
    2.3 Kinesis Evolution Adjustable Keyboard
    2.4 μ TRON キーボード
    2.5 TrulyErgonomic Keyboard
    2.6 COMFORT KEYBOARD ORIGINAL
    2.7 Chicony Ergonomiv Keyboard
    2.8 orbiTouch Keyless Keyboard
第3章 プログラマブルキーボード
    3.1 Cherry MPOS キーボード
    3.2 Rapoo V7
第4章 Dvorak キーボード
    4.1 TypeMatrix 2020
    4.2 TypeMatrix 2030 旧バージョン
    4.3 TypeMatrix 2030 現行バージョン
    4.4 Matias Dvorak Keyboard
    4.5 DvortyBoards Personal Computer Enhanced Keyboard
    4.6 QIDO
第5章 片手キーボード
    5.1 Twiddler 2.1
    5.2 Matias Half Keyboard
第6章 メカニカルキーボード
    6.1 Matias Quiet Pro Keyboard
    6.2 Matias Tactile Pro Keyboard
    6.3 KBC Poker
    6.4 KBTalKing Race 75%
    6.5 KBTalKing PURE 60%
    6.6 PLU ML87
第7章 静電容量無接点方式キーボード
    7.1 Realforce 108UG-Hiproi
    7.2 Realforce 10th aniversary Model
    7.3 Realforce 87U SE170S
    7.4 REALFORCE23UB
    7.5 Happy Hacking Keyboard Professional2
    7.6 Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S
第8章 ワイヤレスキーボード
    8.1 ポケモンタイピングキーボード
    8.2 KBTalKing Pro
    8.3 NEO KB87
第9章 ポインティングスティックのあるキーボード
    9.1 ThinkPad USB トラックポイントキーボード
    9.2 Samsung Portable USB Keyboard
    9.3 OKI Mini Keyboard Pro-R
    9.4 EnduraPro Black Buckling Spring Keyboard
    9.5 Sony PlayStation3 専用 ワイヤレスキーボード

『実例で学ぶJulia言語入門 v0.3.3/v0.4.0-dev対応版』

 科学技術計算用プログラミング言語「Julia」の入門書。

 知らない言語や、新しい言語の仕様を知るのは、なかなか楽しいです。というわけで、科学技術計算用プログラミング言語「Julia」の言語入門本を購入しました。本書は、Julia のインストールから始まり、演算子や変数、関数の使い方、実際のプログラム実例までまとまっていました。まだ進化のペースが速い言語らしく、「このバージョンでこの仕様は変わった」といった解説も多く入っていました。

 プログラミング言語としての仕組みに、「へー、こう書くんだ」となることが多く、「ここは、あの言語に似ているな」などと思ったりしながら読みました。面白かったです。

表紙
表紙
本の情報
本の名前 実例で学ぶ Julia 言語入門 v0.3.3 / v0.4.0-dev 対応版
配置スペース 火 西く-14b
販売サークル EREX工房 サイト Twitter
発行サークル EREX工房 サイト Twitter
著者 夜道
価格 500 円
ページ数 60 ページ
初版 2014年12月30日
形式 オフセット、表紙カラー、本文白黒
目次
第1章 Julia とは
    1.1 概説
    1.2 インストール
        1.2.1 Julia のバージョン
        1.2.2 ビルド済みバイナリのインストール
        1.2.3 ソースコードからのビルド
    1.3 公式ドキュメント
第2章 電卓としての Julia
    2.1 REPL
    2.2 四則演算
    2.3 関数
    2.4 変数
    2.5 Julia の型
    2.6 数値型
        2.6.1 整数
        2.6.2 浮動小数点数
        2.6.3 有理数
        2.6.4 複素数
        2.6.5 変換
    2.7 配列、ベクトル、行列
    2.8 文字列
    2.9 辞書型
    2.10 関数定義
    2.11 その他
第3章 Julia の構文とプログラミング:1次元ランダムウォーク
    3.1 ランダムウォーク
    3.2 プログラムの実行
    3.3 最初のプログラム
        3.3.1 関数定義、if 分岐、乱数
        3.3.2 値の更新
        3.3.3 ランダムウォーク:for ループ
        3.3.4 文字列:変数の埋め込み
        3.3.5 コマンドライン引数と条件演算子
    3.4 統計処理:配列で並行処理
        3.4.1 配列の生成
        3.4.2 無名関数と高階関数
        3.4.3 高階関数と無名関数のシンタックスシュガー
        3.4.4 統計処理関数
        3.4.5 ファイル I/O
        3.4.6 変数のスコープ
        3.4.7 まとめ
第4章 Julia の型システム:2次元ランダムウォーク
    4.1 Julia の型システム
        4.1.1 型の定義
        4.1.2 値の作成:コンストラクタ
        4.1.3 フィールドの参照、更新
        4.1.4 グルーピング:抽象型と具体型
        4.1.5 型ユニオンによる抽象化
        4.1.6 パラメトリック型
    4.2 型と関数
        4.2.1 関数とメソッド
        4.2.2 パラメトリック抽象型とシングルトン型
    4.3 座標型
第5章 より勉強するために

『SIG2D'14』

 二次元情報処理に強い興味を持つ著者たちによる、ディープラーニングの研究発表本。

 画像の深層学習に「Caffe」を使い、Amazon EC2 GPUインスタンスを利用して、キャラクターの髪色を判定する「葉月ちゃんでもできるDeep Learning」を初めとして、ディープラーニング系の原稿が複数掲載されていました。

 学習に入る前の「データの集め方やそろえ方」「学習と評価へのデータの振り分け」「細かなパラメータの調整」などが、実際の作業手順とともに書かれており、面白かったです。また、実例として、「過学習(過度にトレーニングデータに適合してしまった状態)から、目的の状態に、どう設定を調整していったか」の話もあり、興味深かったです。

 ……こう書くと堅苦しそうに見えますが、本の中身は、オタクの人がニヤリとするような内容でした。やっていることは「二次元の女の子を効率的に判定すること」で、とてもコミケらしく、楽しめました。

表紙
表紙
本の情報
本の名前 SIG2D'14
配置スペース 火 西く-19b
販売サークル SIG2D サイト Twitter
発行サークル SIG2D サイト Twitter
著者 SIG2D Authors (Hazuki Tachibana/Kotori Otonashi/Kanoue Yuuma/Asuna)
価格 500 円
ページ数 40 ページ
初版 2014年12月30日
形式 オフセット、表紙カラー、本文白黒
目次
葉月ちゃんでもできるDeep Learning
Caffe で試す絵師判定
Caffe と真紅とホットケーキ
1日で作るダメ絶対音感システム

次のページ
『Network Maniacs vol.3』

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この記事の著者

柳井 政和(ヤナイ マサカズ)

クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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