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Objective-CユーザーのためのSwift入門

Swiftでアプリの画面を作ろう! ~Objecive-Cとの比較で学ぶ

Objecive-CユーザーのためのSwift入門 第4回

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コンテンツの配置

 画面上に配置されるコンテンツは、すべてUIViewクラスの派生クラスで管理されます。コンテンツを位置する際には、配置するオブジェクトを生成し、位置関係を指定した上でUIViewクラスのaddSubviewメソッドで追加します。

コンテンツを配置する

 ビューコントローラーの画面は、self.viewでアクセスできます。self.viewでaddSubviewメソッドを実行し、オブジェクトを画面に配置します。具体的なサンプルは次の通りです。

リスト12 画面へのオブジェクト配置の例(ViewController.swift抜粋)
var SampleView : UIView!

override func viewDidLoad() {
        super.viewDidLoad()
        // Do any additional setup after loading the view, typically from a nib.

        // 表示するコンテンツの矩形を指定
        var rect : CGRect = CGRectMake(100, 100, 50, 40)
        // UIViewオブジェクトを生成
        SampleView = UIView(frame:rect)
        // 背景色を指定
        SampleView.backgroundColor = UIColor.blackColor()
        // タグを指定
        SampleView.tag = 1
        // 画面に配置
        self.view.addSubview(SampleView)
}

 実行結果は次の通りです。

画面へのオブジェクト配置の例
画面へのオブジェクト配置の例

 Swiftでよく利用されるコンテンツを表すUIView派生クラスには次のものがあります。

よく利用されるUIView派生クラス
名前 概要
UILabel ラベル
UIImageView 画像
UITextView テキスト
UIScrollView スクロール画面
UITableView テーブル
UITableViewCell テーブルのセル
UICollectionView コレクション
UIWebView Webページ
MKMapView 地図

 各クラスの詳細は章末のAppleのドキュメントを参照してください。

Interface Builderを利用する

 Interface BuilderはXcodeに標準で備わっている画面作成の支援ツールです。ビューコントローラーのサブクラスを生成する際に、「Also create XIB file」にチェックを入れると、クラス名と同じ名前でxibファイルが生成されます。xibファイルでは、右のウィンドウからドラッグ&ドロップでコンテンツやUI部品を画面上に配置でき、ツールでの外観の指定も容易に行えます。

 xibファイルに配置したコンテンツやUI部品は、マウスで選択後、ソースコードへドラッグすることで名前を付けてソース内にオブジェクトとして扱うことができます。

xibファイル内のオブジェクトとソースコードの紐付け
xibファイル内のオブジェクトとソースコードの紐付け

 このようにしてソースコードと紐付けたオブジェクトには、初期化処理や外観の指定等のプログラムは不要です。Interface Builderで命名したオブジェクト名をプログラムの中でそのまま利用できます。Interface Builderをうまく利用すると、記述するプログラムの量を減らすことができ、開発作業を迅速に進めることができます。

まとめ

 今回はアプリの画面構成に関して基本的な説明を行いました。次回は、画面へのUI部品の配置やUIを操作した際の処理についての説明を行う予定です。

参考資料

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 片渕 彼富(カタフチ カノトミ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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