Cloudantの概要―ドキュメント型、RESTインターフェイスで利用可能
Cloudantはどういったデータベース?
Cloudantは、オープンソースの「Apache CouchDB」をベースとし、IO制御、パフォーマンス、クラスター、トランザクション処理、モバイル連携、地理情報機能の拡張といった機能を強化したデータベースです。NoSQLの製品群ではドキュメント型に分類され、一意のIDとドキュメント(JSON)を紐付けてデータとして格納します。スキーマレスであり、ドキュメントとしてJSONデータを格納するため、センサーデータやログデータのデータストレージ、モバイルアプリやWebアプリなどのバックエンドデータサービスに適しています。
RESTインターフェイスによるシンプルな入出力
Cloudantは、RESTインターフェイスを採用しており、GET /<database>/<doc_id>
やPUT /<database>/<doc_id>
といったシンプルなインターフェイスでデータの読み書きを行います。
また、リレーショナルデータベースやMongoDBからの移行を容易にするために、「Cloudant Query」というSQLライクなクエリー言語を用意しています。そのため、RDBからの移行もしやすくなっています。
db.users.find( { age: { $gt: 25, $lte: 50 } } )
cloudant.com/users/_find' -d '{"selector": { "age": { "$gt": 25, "$lte": 50 } }}'
DBaaSとしてだけではなく、主要なクラウド上での利用が可能
IBM Cloudantは、同サービスのWebサイトでユーザー名、パスワード、氏名、メールアドレスを入力してアカウントを作成するだけで、無償で利用を開始できます。
サインイン後、[Add New Database]ボタンをクリックするだけで、データベースを作成可能です。
また、IBMが提供しているPaaSのアプリ開発実行・環境「IBM Bluemix」から利用することもできます。
さらに、Cloudantはクラウドに対してオープンです。IBM SoftLayer上でマネージドサービスとして利用できるだけでなく、Microsoft Azure、AWS(アマゾン ウェブ サービス)、Rackspaceといった環境を自由に指定し利用することができます。
IBM Cloudantの機能・構成・性能や、実業務での活用事例(RunKeeper社)を解説するホワイトペーパー(PDF形式)を以下で入手できます。NoSQLに興味のある方、JSONデータの管理にお悩みの方、導入の効果を知りたい方などはぜひご覧ください。