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5分でわかるActiveReports帳票(AD)

5分でわかるActiveReports帳票-9.0Jの新機能

ActiveReports for .NET 9.0Jで作るサンプル帳票(1)

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3つの帳票デザイン方式

 9.0Jでは、従来の「セクションレポート」「ページレポート」に加えて、第3のデザイン方式として「RDLレポート」を追加しています。ActiveReportsが3つの帳票デザイン方式を提案するのは、多様で緻密なレイアウトが要求される日本の帳票開発において、帳票のタイプによってデザイン方式を使い分けることで、より効率よく帳票を設計できると考えているためです。まずは、それぞれのデザイン方式の特長を見ていきましょう。

セクションレポート

 セクションレポートは、ActiveReportsの発売当初から提供している形式です。データ(レコード)の数だけDetailやGroupHeader/Footerといったセクションが繰り返し表示されることで1つのページが構築されます。セクションがそのページに収まりきらなくなった場合は、次ページにセクションが出力されます。つまり、帳票レイアウトはセクションの集合体であり、帳票デザインは個々のセクションの繰り返しを意識しながら、各セクションをデザインしていく作業といえます。この方式は、縦方向に明細を繰り返し表示する一覧表のようなレポートを非常に効率よく作成できます。

セクションレポート(デザイン画面)
セクションレポート(デザイン画面)
セクションレポート(プレビュー画面)
セクションレポート(プレビュー画面)

ページレポート

 ページレポートは、7.0Jで追加した形式です。印刷結果とまったく同じレイアウトで帳票をデザインできるため、項目の配置が複雑な帳票に威力を発揮します。印刷結果とデザイン画面はWYSIWYG(what you see is what you get:見たままが得られる)の関係になります。繰り返しデータを表示する部分は、明細用のリストコントロールやテーブルコントロールといったレポート要素を利用することで対処します。また、WYSIWYG はエンドユーザーがレポートを作成するエンドユーザーレポーティングのシナリオにも適しています。

ページレポート(デザイン画面)
ページレポート(デザイン画面)
ページレポート(プレビュー画面)
ページレポート(プレビュー画面)

 ページレポートを使用した帳票レイアウトの作成方法については、2013年度版の記事をご参照ください。

RDLレポート

 RDLレポートは、9.0Jで追加した形式です。RDLレポートのデザイン方式は、SQL Server Reporting Servicesのようなフリーレイアウト方式を採用しており、RDL 2005に準拠しています。セクションの出力位置やページの用紙サイズといったレイアウト上の制約を意識することなく、自由にレポートコントロールをレイアウトできます。繰り返しデータを表示する部分は、ページレポート同様、明細用のリストコントロールやテーブルコントロールといったレポート要素を利用することで対処します。そしてこれらのコントロールがデータ数に応じて伸長していき、印刷の用紙サイズに収まりきらなくなった場合には、セクションレポート同様、次ページに引き続きデータが表示されます。

 このように、RDL レポートはページレポートとセクションレポートの特長を合わせたデザイン方式と言えますが、ページレポート/セクションレポートとは異なる点が 2つあります。1つは、複数のデータソースを手軽に使用できること。もう一つは、2つのプレビュー方式(印刷する用紙サイズに合わせて改ページした「印刷プレビュー」、すべてのデータを改ページなしで閲覧できる「ゲラモード」)を持つことです。このため、いわゆる日本帳票のような定型の様式をもった帳票ではなく、データ件数が変化するレポートを柔軟に表示するのに適したデザイン方式です。

 RDLレポートを使用した帳票レイアウトの作成方法については、次回の記事で詳しく紹介します。

RDLレポート(デザイン画面)
RDLレポート(デザイン画面)
RDLレポート(プレビュー画面)
RDLレポート(プレビュー画面)

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9.0Jの新機能

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この記事の著者

グレープシティ株式会社 ActiveReportsチーム(グレープシティカブシキガイシャ アクティブレポートチーム)

 宮城県仙台市に本社を構えるグレープシティでは、日本の業務に適したシステムをより早く開発するためのソフトウェアを提供しています。エンドユーザーの利用しやすさ、幅広いユーザー環境への対応、そして何よりプログラマの作業を軽減することを一番に目指しています。 ActiveReportsは、帳票開発に必要なあらゆる機能を備えた当社を代表するコンポーネントの1つ。1998年の発売以来、日本だけでなく全世界で多数の帳票開発者に使用されています。製品開発は同チームが中心になり、「日本仕様」の厳しい要望を実現することを目指しています。...

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https://codezine.jp/article/detail/8855 2016/01/13 14:09

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