原典:Released Today: Visual Studio 2015, ASP.NET 4.6, ASP.NET 5 & EF 7 Previews
はじめに
本日(原典公開日:2015年7月20日)は、Visual Studio 2015、Visual Studio 2013 Update 5、.NET Framework 4.6に対する主要なリリース発表を行う重要な日になります。これらすべてのリリースは、Soma氏のブログ、Visual Studioのブログ、.NETのブログ上で、非常に詳細にカバーされています。
Visual Studio 2015リリースイベントにオンラインでご参加頂くと、Soma氏、Brian Harry氏、Scott Hanselman氏、その他の多くのデモでVisual Studio 2015の新しい機能や技術が確認できます。今年は、“In The Code”と呼ばれる新しいセグメントで、Microsoftのエンジニアチームが、実際のアプリを3日で作成する方法を共有します。アジャイル開発、Webおよびクラウド開発、クロスプラットフォームのモバイル開発などのテーマにおいて、チームとのライブQ&Aで交流する機会を設ける予定です。
今回の投稿では、ASP.NETとEntity Frameworkをカバーした部分を具体的にお話したいと思います。今回のVisual Studioリリースで、ASP.NET 4.6のリリース、Visual Studio Web開発ツールの更新、新しいASP.NET 5フレームワークの最新ベータリリースの更新を行います。以下は、今回利用可能な主要アップデートの一部になります。
ASP.NETツールの改善
今回のVS 2015リリースでは、Web開発に対して主要アップデートを提供します。以下は、今回のリリースで出荷される更新の一部です。
JSONエディタ
JSONがVisual Studio 2015の主要な機能となったため、JSONコンテンツを保守するのに最適なエディタを提供することになりました。JSONスキーマ検証、インテリセンス、SchemaStore.org書き込みサポートにより、これ以上に無いぐらいJSONコンテンツの作成が簡単になりました。bowerおよびnpmパッケージマネージャが使用するbower.jsonおよびpackage.jsonファイルに対するインテリセンスのサポートも追加しました。
HTMLエディタの更新
HTMLエディタは、今回の更新で非常に注目されました。HTML5の規格を維持し、人気の新しいフレームワークやライブラリに対してリッチなサポートを提供するエディタをお届けしたいと思っていました。前回、ASP.NETテンプレートでBootstrapのレスポンシブWebフレームワークを出荷しましたが、今回、BootstrapのCSSクラスであることを示す表示アイコンが付いたクラスに対するインテリセンスを提供しています。
これにより、上記のpage-innerクラス同様、プロジェクトに書いたクラスとBアイコンが付いたBootstrapクラスを明確にしておくことができます。
importsをマークアップするWeb Componentsのためのimport linkを用意し、今後新しい標準となるWeb Componentsのサポートを続けていきます。
AngularJSディレクティブや属性に対しても、AngularJS機能を使用していることが分かるように、適切なAngularアイコンを付けてインテリセンスを提供しています。
JavaScriptエディタの改善
VS 2015リリースで、コントローラ、サービス、ファクトリ、ディレクティブ、アニメーションなど、AngularJS構造のサポートを導入しています。クラス、アロー関数、テンプレート文字列など、新しいECMAScript 6機能もサポートしています。JavaScriptの主要要素間の移動を補助するため、エディタにナビゲーションバーも付けました。インテリセンスを提供するJSDocサポートにより、JavaScript開発がより簡単になります。
React.jsエディタサポート
React.jsフレームワークを使用する開発者に最高の機能を確実に提供するため、Facebookの人たちとともに作業を行いました。適切な構文の強調表示やReactメソッドに対するインテリセンスにより、開発者は新しいVisual Studioで、非常に快適にReactアプリケーションを構築できます。
Grunt、Gulp、その他タスクランナーなどのJavaScriptパッケージマネージャのサポート
JavaScriptと最新のWeb開発技術は、Webアプリケーションのクライアント側コードを構築する新たな推奨方法です。これらのツールやプログラミング技術を、Grunt、Gulp、その他タスクランナーを実行する新しいTask Runner Explorerでサポートします。このツールウィンドウは、Ctrl + Alt + Backspaceホットキーの組み合わせで開けます。
左パネルでタスク名を右クリックし、表示されるコンテキストメニューから”Run”を選択して、gruntfile.jsやgulpfile.jsに定義されているタスクを実行してください。上図の”After Build”のように、Visual Studioでビルドイベントを計画するために、GruntおよびGulpタスクを添付することにも、このコンテキストメニューを使用できます。Webプロジェクトで.NETオブジェクトのコンパイルが完了するたびに、”ビルド”タスクがgruntfile.jsから実行されます。
JavaScriptとJSONエディタ用のインテリセンスサポートを組み合わせることで、GruntおよびGulpタスクを使用したい開発者は、この新しいVisual Studio体験を非常にお楽しみ頂けると思います。新たに統合されたnpmパッケージマネージャ機能でGruntおよびGulpタスクを追加できます。Webプロジェクトにpackage.jsonファイルを作成すると、参照されているすべてのパッケージのローカルコピーがインストールまたはアップグレードされます。package.jsonの構文強調表示やインテリセンスの提供だけでなく、npmjs.orgギャラリーに対するパッケージ名やバージョン参照も提供します。
Bowerパッケージマネージャでは、すばらしいインテリセンスや構文強調表示、package.jsonに提供しているbower.jsonファイルの同じパッケージ名とバージョンサポートもサポートされています。
これらJavaScript設定ファイルの管理および書き込みとGruntおよびGulpタスク実行に対する改善が、新しいレベルの機能をVisual Studio 2015にもたらしており、Web開発者の方々には非常に楽しんで頂けるものだと思っています。