Windows 10 IoT
「IoT(Internet of Things)」、日本語では「モノのインターネット」と呼ばれる、PCやスマートフォン以外でインターネットに接続するさまざまな機器と、それを利用して作るサービスが注目され始めています。2015年4月29日(現地時間)アメリカで開催されたBuild 2015というカンファレンスでWindows 10がIoTデバイスで動作する「Windows 10 IoT Core」のプレビュー版が公開され、IoTデバイスでもWindowsを利用できるようになりました(これまでも組み込み機器向けのWindows Embeddedがありましたが、IoTデバイスとしてよく利用されるRaspberry Piなどで動作させることができませんでした)。
IoT向けのWindows 10はPC・タブレット版のWindows 10と同日7月29日に公開されました(Build番号は10240)。本記事では、Windows 10 IoTの正式版を利用しての入門者向け情報を紹介します。
Windows 10 IoTのエディション
Windows 10 IoTはいくつかのエディションを持ちます。
- Windows 10 IoT for industry device
- Windows 10 IoT for mobile device
- Windows 10 IoT Core(for small deviceと記述されることもあります)
これらのエディションの詳細は語られておらず、現状で利用可能なものはWindows 10 IoT Coreのみです。
Windows 10 IoTを利用可能なデバイス
現在、Windows 10 IoTが動作するデバイスは以下の4つです(参考:『Windows IoT - Get Started(英語)』)。
- Raspberry Pi 2
- MinnowBoard Max
- Galileo
- Arduino
今回は、この中のRaspberry Pi 2を利用した方法を紹介します。