マルチデバイス向けのマスターフォームを作る
VCL → FireMonkey自動変換ツールもある
さて、もともとVCLで作っていたアプリケーションを、FireMonkeyを使ったマルチデバイス対応にする際に、手作業ではなく簡単に自動変換してくれるツールがあります。Midaと呼ばれるツールなのですが、製品を買うとベーシック版がダウンロードできるようです。有料のフル機能版を使うとかなりの変換をやってくれるそうです。
今回は、UI要素もそれほどないのと、Windows 10対応機能をFireMonkeyだとどうやって作るのかを見てみたいので、Midaを使わずにやってみます。
マルチデバイスアプリケーションを作る
[ファイル]-[新規作成]で、[マルチデバイスアプリケーション]を選択します。これで、マルチデバイスをターゲットとした空のアプリケーションが作成されます。
VCLアプリケーションとデータアクセス部分は共通なので、以前のアプリケーションから、コンポーネントをコピーして持ってきます。写真の情報を表示するコンポーネントを、同じように配置します。
データとの関係付けにはLiveBinding
FireMonkeyアプリケーションでは、データベース対応のDBなんとかというコンポーネントはありません。どのコンポーネントも、LiveBindingでデータ表示が可能だからです。
オブジェクトインスペクタの[ビジュアルにバインド]をクリックすると、Visual LiveBindingが表示されます。ここで、データとコントロールを矢印で結ぶだけで、データ表示の定義は完了です。