Office 365 Plannerとは?
Groupsでチームによる業務が取り組みやすくなりましたが、実際の業務の中でかゆい所にはまだ手が届きません。ここでは、Groupsの上に一枚タスク管理のレイヤーを被せることで実現できたOffice 365 Planner(以下、Planner)についてご紹介します。なお、Plannerは2016年6月上旬から先行リリースの設定をしているテナントにてリリース開始となります。記事を執筆した時点ではまだPreviewですので、機能や仕様が変更される可能性があります。予めご了承ください。
Plannerを利用できるサブスクリプションは?
Plannerの製品ライセンスは下記のサブスクリプションに含まれます。
- Office 365 E1/E3/E5
- Office 365 Business Premium
- Office 365 Business Essentials
- Office 365 Education
これらのライセンスを既に契約しているテナントにおいてPlannerは「追加費用無し」でサービスを利用できます。
そもそもPlannerとはどういうものなのか
ズバリ、Plannerとはタスクとそのステータスをパッと見で把握できるように見える化する、カンバン方式のタスク管理ツールです。
アジャイル開発の現場等で活用されているカンバン方式のタスク管理を、開発以外の営業部や管理部等に提供し、業務を円滑に進めるサポートをしてくれます。
Plannerのメリットは大きく2点です。
Office 365アカウントが有れば利用できる
本来のカンバン方式のアプリケーションはMicrosoftが提供している製品で言うとVisual Studio Team Servicesという開発サービスのみでした。開発以外の部署でカンバン方式のタスク管理ツールを使いたければ、Webサービスを利用する、物理的なカンバン方式で実施するなど工夫や苦労が必要でした。PlannerはOffice 365アカウントがあれば即利用可能です。初めてカンバン方式のタスク管理ツールを導入する場合にも、ハードルは大幅に下がるでしょう。
Office製品との親和性が高い
またOffice 365 Plannerという名の通り、各Officeクライアントやサービスとの親和性は高いです。利用者は学習コストを少なく、利用することが出来るでしょう。
以上2点のメリットを踏まえて実際の画面や機能を見ていきましょう。
Office 365 Plannerの展開とアクセス
Plannerでは自動的に機能がリリースされ、各テナントにて展開されます(先行リリース設定しているかどうかなどによりリリース時期は変わります)。管理者はメッセージセンターにてPlannerがリリースされたことを確認するだけです。
テナントに展開された後、Plannerのライセンスがテナントに付与されているので、管理者はPlannerを利用したいユーザーへライセンスを付与します(図8)。
Office 365 PlannerはOffice 365にログイン後、メニューから【Planner】を選択します(図9)。
他のログイン方法としてPlannerは、tasks.office.comのURLが割り当てられているので、直接アクセスし、ライセンスを付与されているアカウントでサインインすることもできます。
Plannerにアクセスすると図10のような画面が表示されます。
初回アクセス時はプランが無いため、プランを作成します。プランとは、Plannerにおけるプロジェクトの単位と捉えると良いでしょう。プロジェクト単位でプランを作成することで、よりカンバン方式のタスク管理が活きてきます。プランはGroupsに紐づくため、予めGroupsを作成しておきましょう。
新しいプランの作成
初めてPlannerにアクセスした場合、何も表示されないのでプランを作成します。プランの作成は左上の【新しいプラン】を選択します(図11)。
【新しいプラン】を選択すると、ダイアログが表示されるので図12のようにプラン名、プランのメールアドレス(事前作成したGroupsのメールアドレス)を入力し、プランを公開するかどうかを選択後、【プランの作成】ボタンをクリックします。
作成が完了するとそのプランが表示されます。
2回目以降Plannerにアクセスした際には使用したいプランを選択し、クリックすることで、そのプランのカンバンの画面へと遷移します。
ここまでがPlannerアクセスの流れとなります。