C#やVisual Basic回りの強化
新たに加わったリファクタリング機能
最後はリファクタリング機能です。
Visual Studio 2017では、C#やVisual Basic、F#、JavaScriptなど多くの言語回りも大きく強化されています。
C#やVisual Basicのリファクタリング機能にも新しいものが加わりました。
Visual Studio 2015のときと同じように、リファクタリングしたいコードの頭で"Ctrl+."とタイプするか、バルブアイコン(電球マーク)をクリックするか、右クリックして「クイックアクションとリファクタリング」を選ぶことでリファクタリング機能を呼び出せます。図21では、新しいリファクタリング機能である「オブジェクトの初期化を簡略化できます」という修正の提案が表示されています。
次の図22では、C#7の「インライン変数宣言」を使うように提案されています。
そして、次の図23では、C# 6の「挿入文字列」を使うように提案されています。
IDEが提供するこれらのリファクタリング機能を使うことにより、より安全に効率よくコードの改良を行うことができます。
前述したライブユニットテストを併用することで、さらに安全にリファクタリングを行えます。もしリファクタリング時にバグが発生した場合、ライブユニットテストが即座に赤い×を表示してくれます。バグが発生していないことをリアルタイムに確認しつつ、安心してリファクタリング作業が行えます。そして、そのためにプログラマーが面倒な作業を行う必要はありません。Visual Studio 2017の新機能がやってくれるのです。これは、強力なプログラミング環境です。
まとめ
第2回である今回は、主にコーディング機能とデバッグやテストの機能を解説しました。どれもプログラミングを快適にしてくれる機能ばかりです。
次回以降も新しいVisual Studioについて解説していく予定です。