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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

コンテナデプロイの新たな選択肢「AWS App Runner」とは? 特徴とAmazon ECSとの違いも紹介

第2回 AWS App Runner

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アーキテクチャの観点

 インターネットからのWebアクセスを想定し、アーキテクチャ観点でECSとApp Runnerを比較します。それぞれのアーキテクチャを比較した図を以下に示します。

アーキテクチャ
アーキテクチャ

ECSを利用するアーキテクチャ

 ECSを利用するアーキテクチャでは、Application Load Balancer(ALB)やWAFを用いた通信制御が可能です。ECSを利用する場合、一般的にはALBをPublicSubnetに構築し、外部からのトラフィックを受け付けた後、ECS上のコンテナに負荷分散の上ルーティングを行います。

 ALBでは、セキュリティグループにより送信元のIPアドレスを制限したり、AWS WAFと連携することで外部からの攻撃からコンテナを守ることが可能です。しかし、ALBやWAFを設計し、リソースを管理する作業は発生します。

App Runnerを利用するアーキテクチャ

 App Runnerを利用するアーキテクチャでは、ELBの構築は不要で、最小限のAWSリソースでサービス展開が可能です。

 App RunnerのリソースにAWSが管理するロードバランサーが含まれており、 AWS内部で各コンテナへ負荷分散された後、ルーティングされます。また、App RunnerはVPCやサブネット等のリソースをユーザ側で構築する必要がなく、AWSが管理しています。そのため、設計要素が少なく、簡易にサービス展開することが可能です。

 しかし、App RunnerはAWS WAFとの連携が非対応ということや、セキュリティグループによる送信元IPアドレスの制御が不可能ということから、細かい通信制御は実施できないというデメリットもあります。

App Runnerのアップデート情報

 App Runnerはリリース後、定期的にアップデートされており、直近では以下のようなアップデートがありました。

 これまで、App Runnerは外部(インターネット)向けのエンドポイントのみを提供しており、AWS内部からの通信を行う際も、インターネットアクセスをする必要がありました。

 今回のアップデートでは、AWS内部からのアクセスをプライベートネットワーク経由で実現できるようになり、他のAWS上のサービスとの連携が容易になりました。

VPCエンドポイント
VPCエンドポイント

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App Runnerに対する期待(要望)

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この記事の著者

橋原 朋央(株式会社NTTデータ)(ハシハラ トモヒロ)

 2017年にNTTデータに入社。 入社以来、小売・流通業界や金融業界に対して、パブリッククラウドを活用したシステム構築、運用に携わる。 興味のある領域は、コンテナ、CICD、IaC(Infrastructure as Code)等。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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