暗号化が失敗した場合に備える
[6]成功/失敗で場合分けするために条件分岐する
[条件]アクショングループから[If]アクションを配置します。
以下の入力/選択をして保存します。
- 最初のオペランド:%DecryptedFile%
- 演算子:空でない
[7]成功の場合ファイルを開く
[システム]アクショングループから[アプリケーションの実行]アクションを[If]-[End]の中に配置します。
以下の入力をして保存します。
- アプリケーションパス:%DecryptedFile%
[8]失敗の場合の処理を分岐する
[条件]アクショングループから[Else]アクションを[If]-[End]の中の[End]の直前に配置します。
[9]失敗の場合メッセージを表示する
[メッセージボックス]アクショングループから[メッセージを表示]アクションを[Else]-[End]の中に配置します。
以下の入力をして保存します。
- 表示するメッセージ:解読できませんでした。
[10]実行する
暗号化済みのファイルを作成したとき使用したキーを入力します。ファイル選択ダイアログでは、前のフローで作成した暗号化済みのファイルを選択します。
今回使用しなかった[AES でテキストを暗号化する]アクション、[AES でテキストを解読する]アクションは、ファイルを介さず直接テキストデータで暗号化・復号を行うアクションで同様に扱えます。また今回設定しませんでしたが、設定値には暗号化データの強度をより高めるためのSalt、InitializationVectorといった文字列パラメータもあります。これらは、暗号化と復号のアクションで同一の値を設定すれば使用できます。
まとめ
Power Automate for Desktopでテキストファイル暗号化・復号する方法を紹介しました。今まで紹介したフローの、メールやインターネットのサービスやなどで使用する機密情報などをPCに保存するときに、直接でなく暗号化したデータを保存して、使用する直前に復号して使用することで情報漏洩の可能性を下げることが期待できます。