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Developers Summit 2024 セッションレポート(AD)

生成AIの普及で問われる「検索」の役割、Elastic社が語るRAGの可能性とは

【16-D-3】Elasticが目指す生成AI 活用の将来像

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RAGを使うと、検索はどのように変わるのか

 LLMによるテキスト生成に、外部情報の検索を組み合わせることで、最新の正確な情報に基づいた回答を導き出させるRAG。

 たとえば「弊社の確定拠出年金の申込方法は何ですか?」とWeb検索エンジンに聞いても、まともな結果は返って来ない。ではRAGを使うとどうか。まずRAGでは、社内のイントラにあるようなデータを検索できる状態にしておく。そのデータの中から検索エンジンを介して、関連する結果を探す。さらに、そのデータをプロンプトに組み込んだ形で、当初の質問を生成AIに投げると、適切な回答が返ってくるという流れだ。

 「これであれば検索まわりのチューニングをすれば精度を上げられるし、LLMの利用料を最小限に抑えられるメリットもある」(杉本氏)

RAGの概要図。
RAGの概要図

 このような生成AI時代の検索を見据え、Elasticが発表したのが「Elasticsearch Relevance (ESRE)」。利用者が自社独自のリアルタイムデータを使用して、ビジネスに特化したAI検索アプリを開発できるものだ。魅力的なAI検索アプリを開発するための各種開発ツールが提供されており、テキスト・ベクトル・ハイブリッド検索をさまざまなLLMと連携することが可能。ドキュメントやフィールドレベルセキュリティ、オンプレもしくは50以上のクラウドリージョンといったエンタープライズレディなプロダクトとなっている。以下はその主な特徴だ。

テキスト・ベクトル・ハイブリッド検索

  • 文章検索&ベクトルデータベース
  • RRF(Reciprocal Rank Fusion):ハイブリッドスコアのモデル(ベクトル&文章検索)による意図検索
  • kNN(k-Nearest Neighbor)とハイブリッドクエリのフィルタとファセット

機械学習モデルの選択肢

  • 自作のトランスフォーマーモードを管理、あるいはサードパーティLLM(OpenAI)
  • Elastic独自のゼロショットMLモデル
  • LangChainなどのサードパーティツールとの統合

エンタープライズレディな開発者体験

  • ドキュメント・フィールドレベルセキュリティ
  • いくつかのコンプライアンスフレームワークのカバレッジ
  • オンプレ上、あるいはクラウド上の30以上のリージョンにデプロイ

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RAGを使った検索体験。その裏側ではどんな技術が動いているのか

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

 フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

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提供:Elasticsearch KK

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