SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

開発生産性向上に寄与するツール大研究(AD)

開発生産性を向上させるDockerエコシステムの魅力──新プロダクトや生成AI機能を次々発表

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Dockerエコシステムに加わった2つの新製品

 Dockerエコシステムを構築する新製品の一つが、Docker Scoutだ、Docker Scoutはセキュリティを重視したソフトウェアサプライチェーン管理製品。ソフトウェアサプライチェーン全体を可視化し、セキュリティ、コンプライアンス、品質などの面から、開発ワークフローの改善をサポート、開発者が作業している場所でコンテキストに沿った推奨事項をガイドする。「アプリケーションサプライチェーンの安全レベルをもう一段引き上げることができる」とキーン氏は説明する。

 Docker Scoutはものづくりの世界では当たり前となっている概念を基としている。例えば自動車を組み立てるには、部品表と製造プロセスが欠かせない。ソフトウェア開発における部品表は、SBOM(材料明細書)であり、製造プロセスを示すものはDockerファイルに該当する。つまりソフトウェア開発においてもSBOM作成は必須で、Docker ScoutはSBOMを作成する機能が提供されている。DockerファイルとSBOMの組み合わせにより、コンテナー内のすべてのものとその使用方法の完全な詳細を取得できる。それにより、脆弱性やポリシー違反を容易にチェックできるのだ。「開発者が早期に問題を発見できるだけではない。何をすべきかをDocker Scoutは推奨してくれます」(キーン氏)

 Docker Scoutを使うと、セキュリティチームや運用チームの手を借りずに、また本番環境で問題になる前に開発者自身が早い段階で修正できるようになるだけではない。CI/CDや運用環境でもDocker Scoutは有効に活用できる。Docker ScoutはDockerレジストリ内のものを包括的に表示し、セキュリティやコード品質、ライセンスの問題などを示すダッシュボードを提供している。「例えば新しいセキュリティインシデントやポリシー違反が発生した場合でも、どこに問題があるのか簡単に把握できるようになります」(キーン氏)

 Docker ScoutはDocker Desktopを導入すれば使用可能。無償枠ではローカルイメージは無制限、リモートイメージは最大3レポジトリまで利用可能だが、追加することもできる。

 もう一つキーン氏が紹介してくれた製品が、Docker Build Cloudである。同製品はビルドの複雑さやパフォーマンスのボトルネックを解消し、より素早く、より早く、より簡単にビルドできるようにする。「これを利用することで、最大37倍のスピードアップを実現しました」とキーン氏は話す。従来であればARMやx86向けに自分でビルダーを用意する必要があったが、Docker Build Cloudを使えばその必要はない。開発者は複数のアーキテクチャを指定してビルドするように要求すると、アーキテクチャ用のネイティブなビルダーが自動的に立ち上がるようになる。その結果、ビルド時間が大幅に削減され、開発者の満足度は向上。プラットフォームエンジニアやSREの負担も軽減され、本来の業務に集中できるようになる。

次のページ
Dockerを使いこなすためのベストプラクティス

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
開発生産性向上に寄与するツール大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:エクセルソフト株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/19456 2024/06/07 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング