2つのフェーズに分けて、New Relicを導入 進捗の観点と指標
レバテックでの実践例についても蒲生氏は紹介。フェーズを2つにわけてマイルストーンを設定。フェーズ1ではオブザーバビリティの理解やツール移行、アラート禍以前を実施。フェーズ2ではSLOの設定と障害対策改善に取り組んだ。「このマイルストーン作りではオブザーバビリティの成熟度という考え方を参考にしました」と蒲生氏。
フェーズ1の評価の観点は、オブザーバビリティの考え方のインストール、オブザーバビリティのオンボーディング、モニタリンツツールからオブザーバビリティツールへの移行、アラートの最適化。評価指標はオブザーバビリティの理解度、ツールの移行進捗度、クリティカルアラート(重大なお知らせ)の発報数とした。「インストールとツールのオンボーでイングに関しては、勉強会やNew Relicのハンズオン、模擬障害対応などの取り組みを行いました」(蒲生氏)
移行の推進には、New RelicアラートのTerraformライブラリを作成したり、New Relic合宿を行ったり、アラート勉強会を実施したりした。
「現在のところ、ツール導入を当初目標としていたシステムについては無事完了しており、合計30システムに導入しました」(蒲生氏)
アラートもNew Relicに移行済みで、クリティカルアラート発報数は、約1カ月間で約4割削減できた。また、レバテックでは定性面での効果測定も行っており、勉強会アンケートでオブザーバビリティの浸透度、エンゲージメントサーベイでは開発者体験をチェック。勉強会アンケートでは効果は出ていると回答している人は多いものの、エンゲージメントサーベイでは明確にオブザーバビリティ導入による効果はまだ見えてきていないという。
現在はフェーズ2のSLO設定、障害対応の改善に取り組んでいるレバテック。オブザーバビリティ導入による開発生産性を最大化し、開発者体験を向上させるためのチャレンジはこれからも続く。
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