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アバターと生成AIで実現する未来社会とは? アバターで変革を目指すAVITAの挑戦

【14-C-6】人類の可能性をひろげる!アバターと生成AIが実現する未来社会

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アバター技術を社会実装しようとAVITAを起業

 ここで石黒氏はアバターとは何かを改めて説明し、これまでの取り組みを紹介した。

 「アバターの定義とは、操作する人の意図を汲み取って動く存在のことです。操作している人の声や動きをそのまま伝えるのもアバターですが、操作している人の意図通りに動いているように見えれば、それらも全部アバターです。操作している側からすれば、アバターは自分の分身・自分の身体のように感じることができる訳です」

 石黒氏は、このようなアバターの研究開発を内閣府が進めるムーンショット型研究開発事業で進めている。このプロジェクトでは、2050年までに「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現すること」を目指して活動しているという。

アバター共生社会を目指す
アバター共生社会を目指す

 「コロナ禍にリモートで働くことが当たり前になったことで、アバターの世界を作れる可能性が出てきました」

 石黒氏らは、この3年半のコロナ禍において、さまざまな場所でアバターを活用し、実際の効果を実証してきた。

 保育園では、かわいらしいロボットのアバターを置いておいて、高齢者に操作して喋ってもらった。コロナ禍で外部の人が一切訪問できない状況の中、アバターで高齢者と子供たちを繋ぐことができたという。スーパーマーケットでは、呼び込みがなくなったが、スーパーに詳しい主婦がアバターを介して、家からでも簡単に働ける仕組みを実現した。

保育園とスーパーマーケットでの実証例
保育園での実証例
保育園とスーパーマーケットでの実証例
スーパーマーケットでの実証例

 大阪にある水族館と動物園が一緒になった小さなアミューズメントパークでは、たくさんのアバターを設置し、簡単な案内はAIが担当して、複雑な対応は飼育員が行う取り組みを行った。長崎県五島列島の西にある高島では、離島の医院にアバターを設置して長崎大学とつなぎ、必要に応じて専門医が支援する仕組みを構築した。

アミューズメントパークと離島医療の例
アミューズメントパークの実証例
アミューズメントパークと離島医療の例
離島医療の実証例

 「こうしたアバター技術を社会実装しようと立ち上げたのがAVITAです。しかし、ロボットやハードウェアでマーケットを広げるのは非常に難しいので、まずはCGアバターでみんなが普通に働ける社会を作って、付加価値の高いところをロボットに置き換えていこうとしています」

AVITAでは、まずCGアバターで市場開拓を狙う
AVITAでは、まずCGアバターで市場開拓を狙う

 AVITAで提供するビジネスでは、複数の領域でアバターを提供していくと石黒氏は語った。

 「これからはアバターを活用して、日本が直面する人口減少などの問題を解決していくことが大事です。また、海外の人々が日本でアバターを使って働くことも必要になると考えています。アバターを通じて、さらに人間を進化できればと思っています。AVITAでは、技術人材を大募集しています。AIやロボット・CGキャラクターの技術で人間を進化させたいと思う方々に、AVITAに興味を持っていただければと思います」

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AVITAが目指す理想的なアバター社会とは?

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この記事の著者

可知 豊(カチ ユタカ)

フリーランスのテクニカルライター 興味の対象はオープンソースの日常利用、ライセンス、プログラミング学習など。 著書「知る、読む、使う! オープンソースライセンス」。https://www.catch.jp

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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