2日目はAIアプリケーション開発者必見の技術講演
2日目のAI Dayも技術講演に注目したい。技術講演1は、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップであるneoAIが「インテル Gaudi 3 AI アクセラレーター」の評価結果を披露する。インテル Gaudi 3 AI アクセラレーターはインテルが提供する最新のAIアクセラレーターであり、インテル Tiber AI クラウドやIBM Cloudといったクラウドサービス上で簡単に利用可能だ。
技術講演2は「OPEAを使用した階層型のマルチエージェントRAGの構築」という竹田氏によるセッションを予定。OPEA(Open Platform for Enterprise AI)はRAGをはじめとする生成AIアプリケーションのリファレンス実装を提供するLinux Foundation AI & Data傘下のプロジェクトだ。ハードウェアに依存しないアーキテクチャにより、各種クラウドサービスを含む多様な環境で動作する生成AIアプリケーションの構築が可能となる。
今回のセッションでは、OPEA 1.3に注目。OPEAの目的や提供しているもの、OPEAアーキテクチャについて紹介。その上でOPEAに基づいたサンプルアプリケーションを使用して、「AIのプロダクトをゼロから構築していくという部分に関して紹介していく」と竹田氏。具体的にはクラウドサービス上にチャットボットの階層型マルチエージェントRAGを構築する例を案内する予定だ。

技術講演3「信頼できるAIアプリケーションの運用と開発」も竹田氏によるセッション。ここでは、インテル Tiber AI クラウドを利用して独自の AIサービスの展開に成功したAI スタートアップ企業2社に注目。データ プライバシーとセキュリティを重視した生成AIプラットフォーム「Prediction Guard」およびカスタム AIアプリケーション向けのオールインワン AI開発プラットフォーム「SeekrFlow」を紹介する。LLM導入を検討しているが、セキュリティリスクやモデル精度、開発時間の制約、開発プロセスの合理化に課題を抱えている開発者にとって、大きなヒントが得られるだろう。
インテルの最新情報を収集できる絶好の機会
「今回のイベントは、最近のインテルが提供しているソフトウェア、ハードウェアに対する最新の情報を提供することが目的。これまではHPC系の開発者をターゲットにしてきたが、今回はAIに関するセッションも充実しているので、AIモデルやAIサービスの開発に携わっている方にもぜひ、参加してほしい。インテルの製品やサービスが、皆さまの開発やビジネスの一助となれば嬉しく思う」と竹田氏。
エクセルソフトでは、サポート体制も充実している。例えばインテルソフトウェア開発ツールを活用するとパフォーマンスを引き出すメリットがあると言われているが、それを可能にするには、ハードウェアに関する一定の知識や知見が求められるという。エクセルソフトであれば導入や移行、最適化の支援など、国内のユーザー向けに日本語でサポートサービスを展開しているので、たとえハードウェアの知見がなくても心配ない。また今回のイベントだけではなく、製品を活用するためのウェビナーなども随時、展開している。
このように充実したサポート環境で最新のAI・HPC技術動向を把握するためにも、9月11日・12日に開催される「AI + HPC DEVELOPER TECH DAY 秋 2025」にぜひ参加してみてほしい。

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