作業項目を使ってみよう
ではさっそく「タスク」の作業項目を作成し、操作してみましょう。
新規作成・編集・削除
作業項目の作成は非常に簡単です。「チームエクスプローラー」の[作業項目]を右クリックし、[作業項目の追加]から作成したい作業項目の型を選択してください(図3)。
新規に作成した状態ですと、図1のように作業項目上部に「フィールド'タイトル'を空にすることはできません。」というメッセージが記載されています。作業項目には必須入力項目がいくつかあり、入力されていない場合は項目に薄い黄色の色がつきます。この状態のままでは保存できませんので、必ず入力し、[Ctrl]+[S]で保存してください。また削除についてですが、TFSでは作業項目を削除することはできません。間違えて作業項目を作ってしまった、不必要になった作業項目を削除したい、という場合は、すべての作業項目の上部にある[状態]を[終了]にすることで対応してください。
他機能とのリンク
以前の連載で作業項目はTFSのソースコード管理やチームビルドと連携できるとお話ししました。まずソースコード管理との連携ですが、図1の「タスク」と連携することが最も多いと思われます。『Team Foundation Serverでソースコード管理を効率化』でお話しした方法でチェックインと作業項目を関連付けると、[リンク]タブにチェックイン情報が表示されます(図4)。
関連付けられたチェックインは[リンク]タブから容易に参照することができます。またチームビルドでビルドを行った際に、ビルドエラーがあると図2のような「バグ」作業項目が自動生成されます。どちらの作業項目もリンクを追加したり、作業項目を編集したりするたびに[履歴]タブに操作が自動登録されますので、後から誰がどんな作業をしたのか追跡することができます。
作業項目クエリ
プロジェクトが進むにつれ、作業項目の数は増加していくため、自分の作業項目ですら見つけることが困難になるかもしれません。そんなときに便利なのが「作業項目クエリ」です。作業項目クエリはチームエクスプローラー内のチームクエリ(またはマイクエリ)フォルダから選択し、ダブルクリックすることで実行することができます。既定でもいくつかの作業項目クエリが用意されており、それらはチームクエリフォルダ内に用意されています(図5)。チームクエリに存在しない作業項目クエリで例えば自分に関係がある作業項目で、かつアクティブなもののみ検索したい、といった場合は作業項目クエリを自作して、マイクエリを作成することもできます。
チームエクスプローラーの[マイ クエリ]を選択し、[チーム]-[クエリの追加]を選択すると、図6のようなクエリ編集画面が開きます。ここで、
チームプロジェクト = @Project AND 担当者 = @Me AND 状態 = アクティブ
と入力します。@Projectはクエリが格納されているチームプロジェクトを指し、@Meはログインしているユーザーを指してます。@~はクエリ変数と呼ばれるもので、他に@Todayがあります。入力できたら[クエリの実行]ボタンを押して実行してみてください。担当が自分でかつアクティブな作業項目のみが一覧表示されます(図6)。
[チームプロジェクト]や[担当者]などのフィールドはリストボックスから選択できますので、何を指定していいのか分からない、といった心配はいりません。詳細情報を見たい場合は対象の作業項目をダブルクリックすればいつもの作業項目の画面に遷移します。目的通りの作業項目が見つかったら、忘れないうちに[ファイル]-[新しいクエリの保存]からクエリを保存してください。