レポートを作ってみる
欲しいレポートが用意されていない、と感じたときはレポートを自作することができます。ブラウザでレポートサイトを見ると[レポートビルダ]というボタンがあります。早速押してみましょう。初回起動時にはまず「Report Builder」のインストールが実行された後、次のような画面が表示されます
表示されているメッセージですが、「使用できるレポートビルダのモデルがありません。レポートビルダを使用するには少なくとも一つのモデルをレポートサーバにパブリッシュしそれに適切な権限を割り当てる必要があります。管理者に連絡してください」となっています。実はレポートビルダを使いたければ先にモデルを作って配置しておく必要があるのです。
モデルを作ってみる
モデルはSQL Server 2005に含まれる開発環境である「BI Development Studio」で作成することができます。まず、[スタート]メニュー-[Microsoft SQL Server 2005]-[SQL Server Business Intelligence Development Studio]を選択し、BI Development Studioを立ち上げてください。モデルを作成するにはまず「データソース」を作成し、さらに「データソースビュー」を作成しなければなりません。データソースの作成方法は次のとおりです
- [ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]を選択
- 新しいプロジェクトの作成で、[レポートモデルプロジェクト]を選択
- ソリューションエクスプローラーから[データソース]を右クリックし、[新しいデータソースの追加]を選択(図4)
- データソースウィザードが立ち上がるので、[新規作成]から既存のTFSを指定(図5)
- ウィザードの完了でTFSWarehouseへの接続文字列を確認して[完了]
次にデータソースビューを作成します
- 「ソリューションエクスプローラー」の[データソースビュー]を右クリックし、[新しいデータソースビューの追加]を選択
- データソースビューウィザードで先ほどのデータソースを選択して[次へ]
- 「ウィザードの完了」でテーブルを確認して[完了](図6)
いよいよモデルを作成します
- ソリューションエクスプローラーから[レポートモデル]を右クリックし、[新しいレポートモデルの追加]を選択
- 先ほどのデータソースビューを選択
- レポートモデル生成ルールの選択をして[次へ](図7)
- 後はウィザードに従って[完了]
これでモデルの作成は完了です。モデルは図8のようなものができあがります。後はモデルプロジェクトを右クリックし、[配置]を選択してTFSに配置してください。これでレポートビルダが使用できるようになりました。
レポートを作成する
ではレポートビルダを使用してレポートを作成してみましょう。まずブラウザからレポートサイトを開いてみてください。すると「データソース」と「モデル」が新規に作成されていることが分かります。
このことを確認したら[レポートビルダ]を選択してください。今度はエラーが出ませんので、図4の左下のレポートレイアウトの中から[グラフ]を選択して[OK]を押下してください。左ペインのエクスプローラーに[エンティティ]と[フィールド]が表示されています。右ペインの「ここにカテゴリフィールドをクリックアンドドロップ」部分には[エンティティ]を、「ここにフィールドをクリックアンドドロップ」の部分には[フィールド]をそれぞれドラッグ&ドロップし、好みのレポートを作成してください(図10)。作成後は保存することでレポートサイトに自動的に登録されます。