ローカルSubversionサーバの利用
EclipseをSubversionクライアントとして、ローカルのSubversionサーバを利用する方法を説明します。SubversionはCVSを高機能化したバージョン管理システムであり、CVSを置き換える存在になるとも言われています。
Subversionサーバ「VisualSVN Server」のインストール
EclipseのSubversionクライアント機能を試すために、今回は一例としてフリーで利用できるSubversionサーバ「VisualSVN Server」のダウンロード、インストール、最低限の設定方法を説明します。
ダウンロード
VisualSVN ServerはVisualSVNが配布しています。Webブラウザから「VisualSVN Server | Subversion Server for Windows」にアクセスしてください。ページ右側の[Download now!]をクリックします。
「Download VisualSVN Server」のページが表示されるので[Download]をクリックすると「VisualSVN-Server-1.6.3.msi」をダウンロードできます。適当なフォルダに保存します。
インストール
ダウンロードが終わったら、MSIファイルを実行しインストールします。インストール画面で[Next]をクリックすると、ライセンス同意(License Agreement)の画面が表示されるので[I accept ...]を選択し、「Next」をクリックします。
次に図32のようなカスタムセットアップ画面が表示されます。今回はもっとも簡単に接続できるよう、「暗号化なし」で「Windowsの認証を利用した接続」にします。[Use secure connection]のチェックをオフにして、Server Portに「8181」を設定します(8080のままだとTomcatと衝突します)。そして[Use Windows authentication]を選択してから[next]をクリックします。
[Install]をクリックするとインストールが始まります。終了後[Finish]をクリックすると管理画面「VisualSVN Server Manager」が起動するので設定を行います。
インストール後の設定
今回はユーザ認証にWindowsの認証を利用するようにインストールしているので、設定作業はリポジトリの作成のみです。「Repositories」を右クリックして[Create New Repository...]を実行します。
「Create New Repository」ダイアログが表示されるので、リポジトリ名を指定します(今回は「hellosvn」)。そして[Create default structure(デフォルト構造の作成)]のチェックをオンにして[OK]をクリックします。
以上で最低限の設定は完了です。なお、サービスは自動的に立ち上がっており、設定画面から停止・再起動することができます。