Subversionサーバを用いたプロジェクト共用(バージョン管理)
では、既存のプロジェクトをSVNリポジトリーにインポートして、共用(バージョン管理)できるようにしましょう。今回は「hello」プロジェクトを用いて説明します。パッケージ・エクスプローラーで「hello」を右クリックし、[チーム(E)]-[プロジェクトの共用(S)...]を実行します。
「プロジェクトの共用」ウィザードが開始されます。CVSがインストール済みである場合、使用するリポジトリー・プラグインを選択する画面が表示されますので「SVN」を選択して[次へ]をクリックします。
リポジトリロケーションの選択画面が表示されるので「Use exiting repository location(既存のリポジトリー・ロケーションを使用)」が選択されていることを確認して[終了]をクリックします。
コミットコメントの入力画面が表示されるのでコミット操作のコメントを入力して[OK]をクリックします。このコメントは省略可能です。
ウィザードが終了し、コンソールビューに実行状況が表示されます。パッケージ・エクスプローラーで確認すると、helloプロジェクトの構成ファイルのアイコンの右下にSVN管理された旨のマークが付いています。また、helloプロジェクトのsrcフォルダ以下にはコミット・リビジョン番号「3」が表示されています。
では、SVNリポジトリーを確認しましょう。パースペクティブをSVNリポジトリー・エクスプローラーに切り替えてリポジトリーロケーションの下の「ROOT」以下を開くと、helloプロジェクトが追加され、その下に各フォルダとメンバーがコミット・リビジョン番号付きで格納されていることが分かります。
まとめ
今回の説明でチーム開発に必須な「Subversionを使ったバージョン管理と連係する機能」の初歩を理解できたと思います。
Subversionは実際にはたくさんの機能がありますが、必要な機能から順に理解を進めていけば、Eclipseをクライアントとして使いこなすことができると思います。
次回はEclipse 3.4からデータベースを操作する機能を説明します。
Eclipse 3.4のCVSクライアント機能について知りたい方は、「Eclipse 3.4でのバーション管理方法(CVS編)」をご覧下さい。