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Scala+Liftによる実践Webアプリケーション開発

AjaxとCometを利用したLiftのアプリケーションを作る

Scala+Liftによる実践Webアプリケーション開発(5)

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Comet接続する画面のテンプレート

 CometTwit Snippetを利用するHTMLテンプレートを作成しましょう。

 「src/main/webapp」ディレクトリに、「comet.html」というファイル名で新しいファイルを作成します。ファイルの内容はリスト6の通りです。

[リスト6]comet.html
<lift:surround with="default" at="content">

<style>
/* <![CDATA[ */
.status{
  border-bottom:2px dashed #D2DADA;
  line-height:1.1em;
  margin-top:10px;
  margin-bottom:10px;
}
.status li{
  list-style:none;
}
.status textarea{
  height:100%;
  width :60%;
}
.message{
  font-size:1.8em;
  line-height:2.0em;
  color:#666666;
}
.user{
  font-size:1.2em;
  color:#3333FF;
}
.dateOf{
  font-size:0.9em;
  color:#333333;
}
/* ]]> */
</style>

  <lift:comet type="CometTwit" name="Other">
    <twit:messages>メッセージはありません。</twit:messages>
  </lift:comet>
</lift:surround>

 このテンプレートでは、<lift:comet>タグを利用しています。<lift:comet>タグは、type属性にCometActorを継承するSnippetのクラス名を指定します。name属性は、LiftがこのComet接続を処理するActorのインスタンスをユニークにするかの指定です。

 テンプレートを作成したので、Boot.scalaにこのテンプレートへのメニューを追加しましょう。

 「src/main/scala/bootstrap/liftweb/Boot.scala」を編集し、リスト7の太字の部分を追加します。

[リスト7]boot.html
class Boot {
  def boot {
    ...

    val entries = Menu(Loc("Home", List("index"), "Home")) ::
      Menu(Loc("Twit", List("twit"), "ついったーのようなもの")) ::
      Menu(Loc("Comet", List("comet"), "ついったーのようなもの(Comet)")) ::
      User.sitemap
    LiftRules.setSiteMap(SiteMap(entries:_*))

    ...
  }
}

投稿時にTwitServerにメッセージを送る

 最後に、前回作成した投稿する処理を行っていたTwit Snippetに、メッセージがデータベースに投稿された後にTwitServerにメッセージを送信する処理を追加します。

 プロジェクトディレクトリ以下の 「src/main/scala/demo/twitterclone/snippet/」ディレクトリにある「Twit.scala」に対して、リスト8で太字になっている部分のように書き換えます。

[リスト8]Twit.scala
class Twit {
  ...

    def addMessage:Unit = message.validate match {
      // パターンマッチで、入力チェックの結果エラーが
      // 発生していない場合のみ登録

      // 前回までの処理はコメントアウト
      // case Nil => message.save;S.notice("メッセージを投稿しました。")
      case Nil => {
        message.save
        TwitServer ! message
        S.notice("メッセージを投稿しました。")
      }
      // エラーが発生してる場合はメッセージを表示
      case x => S.error( x )
    }

  ...
}

 TwitServerオブジェクトに対して 「!」関数でMessageモデルオブジェクトを送信しています。「!」関数は、ScalaのActorに対してメッセージを送信するための関数です。

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まとめ

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 尾崎 智仁(オザキ トモヒト)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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