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「Adobe MAX 2010」総力レポート(AD)

【Adobe Max 2010】会場で日本人参加者だけにいち早く伝えられた「Adobe AIR」最新動向

Adobe MAX 2010 総力レポート:「Adobe AIR 2.5」セッション

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一貫性を重視するより、パーツの再利用を考えた開発を

 よくデベロッパーは一度開発したらどこでも動く(つまりWrite once, run anywhere)が理想であると言う。しかし、本当にそんなことができるのだろうか。アドビでは、あまり現実的な選択肢ではないと考える。

 むしろ、一貫性を犠牲にしてでもパーツごとに再利用を考えた作り方をし、状況に応じて組み合わせる方が、デバイスごとに最適化したアプリを提供できるという考えだ。例えば、デスクトップPCに加速度センサーの機能があったり、テレビに印刷する機能がついていたりしても意味がない。

Write once, run anywhereは非現実的!?
Write once, run anywhereは非現実的!?

 具体的には「プロフィール」という概念を導入することで、デバイスごとの機能や性能が多少変わっても、似通ったものを大まかに分けたグループごとに、一貫性を守るようにする。

デスクトップ、モバイル、テレビといった大枠内で一貫性を保とうとする「プロフィール」の概念
デスクトップ、モバイル、テレビといった大枠内で一貫性を保とうとする「プロフィール」の概念

検討中の機能「ビデオ」「ゲーム」「エンタープライズアプリケーション」

 アドビでは新機能を追加する際、必ずどのようなビジネスを作り出すための機能かを追求する。実装がいつになるか分からないと前置きした上で、検討中の追加機能が紹介された。現在、最もサポートしたい分野は「ビデオ」「ゲーム」「エンタープライズアプリケーション」の3つだという。

「ビデオ」「ゲーム」「エンタープライズアプリケーション」をサポートするための機能拡張を検討している
「ビデオ」「ゲーム」「エンタープライズアプリケーション」をサポートするための機能拡張を検討している

 また、プロフィールごとの対象デバイスの拡充も検討しているという。特にモバイルではiOS、Android以外にも様々なデバイスが存在するので、今後はPalm OSやMeeGoなどにも対応していきたいとした。

AIRがサポートするプラットフォームも増やしていく予定
AIRがサポートするプラットフォームも増やしていく予定

 次バージョンで検討している機能として具体的には、デバイスのサブカメラ、テレビの人物感知センサーのような未対応のセンサーのサポート、ネイティブ拡張を挙げた。ネイティブ拡張はすでにデスクトップ版では実装されているが、Android向けのAIRに対しても実装し、AIRアプリの選択肢を広げていきたいとしている。また、AIR 2.5のWebKitは前回のバージョンから変わっていないため、HTML5を100%カバーする形で更新していきたいとも述べている。

次回以降のバージョンアップで追加が検討されているAIRの機能
次回以降のバージョンアップで追加が検討されているAIRの機能

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継続的なパフォーマンス改善

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