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Windows Azure新機能チュートリアル

管理者権限を手に入れろ! Windows Azure権限昇格編

Windows Azure新機能チュートリアル(2)

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PowerShellスクリプトの実行

 スタートアップタスクでのPowerShellの実行について少し触れておきたいと思います。

 PowerShellのスクリプトファイルは、BOMが付加されていても問題なく実行できます。また、PowerShellの実行ポリシーは、既定でRestricted(スクリプトの実行禁止)になっており、PowerShellスクリプトの実行に先立って実行ポリシーを変更する必要があります。

 リスト12は、PowerShellを実行するためのスクリプトファイル例です。*1は、PowerShellの実行に先立って、実行ポリシーを変更します。*2は、PowerShellスクリプトを実行します。

[リスト12]PowerShellを実行するスクリプトファイル例
@echo off
cd /d %~dp0                                             
powershell -command "Set-ExecutionPolicy Unrestricted"  *1
powershell .\startup.ps1                                *2
exit /b 0

 Windows AzureのゲストOSによって搭載されているPowerShellのバージョンが異なるため注意が必要です。ゲストOSとPowerShellのバージョンの対応は、以下のとおりです。

ゲストOSとPowerShellのバージョン
ゲストOS ベースOS PowerShellのバージョン
1.x Windows 2008 Server SP2 1.0
2.x Windows 2008 Server R2 2.0

 PowerShellの実行ポリシーを変更するためには、管理者権限が必要です。スタートアップタスクのexecutionContextにはelevatedを指定して管理者権限で実行する必要があります。

まとめ

 権限昇格機能によって与えられる管理者権限によって、Windows Azureの可能性が大きく広がりました。Windowsをカスタマイズしようとしたら管理者権限は必須だからです。

 さらにスタートアップタスクによって、Windows Azureの特徴であるPaaSのメリットを享受しつつ、より柔軟なロールを構成することができるようになり、Azureで提供できるサービス幅が広がったといえるでしょう。ぜひ本機能を試してみてください。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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