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Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発の基本

SharePoint 2010のワークフローの作成

Visual Studio 2010によるSharePoint 2010開発の基本(3)

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[6]ワークフローにDeleteTaskアクティビティを追加する

 ワークフローにDeleteTaskアクティビティを追加します。DeleteTaskアクティビティは、タスクの削除を実行します。

 ツールボックスから、[SharePointワークフロー]内の[DeleteTask]を選択し、デザイン画面上の[whileActivity1]の下にドロップします(図19)。

図19 DeleteTaskアクティビティの追加
図19 DeleteTaskアクティビティの追加

 次に手順[5]のonTaskChanged1アクティビティと同様に、追加したdeleteTask1のCorrelationTokenプロパティに「taskToken」を、CorrelationTokenプロパティを展開したOwnerActivityNameに「Workflow1」を、TaskIdプロパティに「createTask1_TaskId1」を設定します。

 これで、サンプルのワークフローが完成しました。

サンプルの実行

 それでは、作成したシーケンシャルワークフローを開発用のSharePointサイトで実行してみましょう。

 デバック開始を実行します。ビルドが成功すると配置が開始されます。IISアプリケーションプールのリサイクル、ソリューションの取り消しと追加、フィーチャーのアクティブ化が順次実行され、最後に開発用SharePointサイトが起動し、作成したワークフローに関連付られている[お知らせ]リストのページが表示されます(図20)。

図20 サンプルの実行直後のSharePointサイト
図20 サンプルの実行直後のSharePointサイト

 ページ内の[新しいお知らせの追加]リンクをクリックします。表示された[お知らせ - 新しいアイテム]ウィンドウで、タイトルや本文を入力し、[保存]ボタンをクリックします(図21)。

図21 [お知らせ - 新しいアイテム]ウィンドウ
図21 [お知らせ - 新しいアイテム]ウィンドウ

 [お知らせ]リストにページが戻ります。新しく追加されたアイテムの右側のリストから[ワークフロー]を選択します(図22)。

図22 [ワークフロー]の選択
図22 [ワークフロー]の選択

 表示が変わったページ内で、[新しいワークフローの開始]の下に表示されている[WorkflowProjectSample - Workflow1]のリンクをクリックします(図23)。

図23 ワークフローの開始
図23 ワークフローの開始

 作成したワークフローが開始され、ワークフロー開始フォームが表示されます。任意の文字列を入力し、[チェックを依頼する]ボタンをクリックします(図24)。ここで入力された文字列が、新規タスクのタイトルとして設定されます。

図24 ワークフロー開始フォーム
図24 ワークフロー開始フォーム

 [お知らせ]リストに表示が戻ります。先ほど追加したアイテムのワークフローが進行中であることが分かります。この[進行中]のリンクをクリックします(図25)。

図25 ワークフローの[進行中]リンク
図25 ワークフローの[進行中]リンク

 ワークフローの情報が表示されます。[タスク]の部分を見ると、ワークフロー開始フォームで入力した文字列をタイトルに持つタスクが新たに作成されていることが分かります。さらに、[ワークフローの履歴]の部分を見ると、ログが追加されていることが分かります(図26)。ここで、タスクのタイトル部分のリンクをクリックします。

図26 ワークフローの情報
図26 ワークフローの情報

 作成したタスクの内容が表示されます。[管理]タブ内の[アイテムの編集]をクリックします(図27)。

図27 タスクの表示
図27 タスクの表示

 タスクの編集画面が表示されます。[達成率(%)]に「100」と入力し、[更新]タブ内の[保存]をクリックします(図28)。

図28 タスクの編集
図28 タスクの編集

 ワークフローの情報ページに表示が戻ります。達成率を100%に変更したタスクがワークフローにより削除されたことが確認できます。同時に、ワークフローの状態が[完了]になっていることも確認できます(図29)。

図29 ワークフローの完了
図29 ワークフローの完了

 [お知らせ]リストに戻っても、追加したアイテムのワークフローの表示が[完了]になっていることが確認できます(図30)。

図30 更新された[お知らせ]リスト
図30 更新された[お知らせ]リスト

まとめ

 今回は、Visual Studio 2010を使用してSharePoint 2010のワークフローを作成する方法について解説しました。Visual Studio 2010とWFとSharePoint 2010用に用意されている機能の組み合わせにより、最小限のコードでビジュアルにワークフローを作成できることがお分かりいただけたことと思います。

 次回は、Visual Studio 2010を使用してSharePoint 2010のイベントレシーバーを作成する方法について解説する予定です。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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