5. 製造管理マスタのカスタマイズ
5.1. 総作業実績フィールドの作成
「製造管理マスタ」ウィンドウにtotalCostフィールドを作成し、そこに各工程の作業工数の合計が入るようにします。今回はバーチャルカラムという機能を使用し実装したいと思います。
1. [メニュー]-[アプリケーション設定]-[要素]ウィンドウで以下のレコードを新規作成してください。
DBカラム名 | totalCost |
名前 | totalCost |
テキストを印刷 | totalCost |
実体タイプ | User maintained |
2. 「テーブルとカラム」ウィンドウより「lja_processcontrolmaster」を選択し、「カラム」タブに移動してください。そして以下のカラムを新規作成してください。
DBカラム名 | totalCost |
システムエレメント | totalCost |
名前 | totalCost |
長さ | 10 |
参照 | 数 |
カラムSQL | (SELECT SUM(workcost) from adempiere.lja_processtransaction pt where pt.lja_processcontrolmaster_id = adempiere.lja_processcontrolmaster.lja_processcontrolmaster_id) |
上記のようなバーチャルカラム(カラムSQL)を設定した場合、ADempiere内部では以下のような副問合せを行います。
SELECT (SELECT SUM(workcost) from adempiere.lja_processtransaction pt where pt.lja_processcontrolmaster_id = adempiere.lja_processcontrolmaster.lja_processcontrolmaster_id) AS totalCost, AD_Client_ID, AD_Org_ID, lja_productmaster_ID, productnumber, IsActive, lja_processcontrolmaster_ID, Created,CreatedBy, Updated,UpdatedBy FROM lja_processcontrolmaster WHERE ……
3. 「ウィンドウ、タブ&フィールド」画面より「製造管理マスタ」を選択し、フィールドタブに移動し、以下のフィールドを作成します。
名前 | totalCost |
カラム | totalCost_ totalCost |
読み取り専用 | チェック入れる |
「製造管理マスタ」を開くと以下のように表示されていることがわかります。
5.2. 作業成績タブの作成
「製造管理マスタ」ウィンドウに「作業実績」タブを作成します。
1. [メニュー]-[アプリケーション設定]-[ウィンドウ、タブ&フィールド]を開き、「製造管理マスタ」レコードを選択して「タブ」タブに移動し、以下のレコードを新規作成します。
名前 | 作業実績 |
テーブル | lja_processtransaction_lja_processtransaction |
カラムをリンク | lja_processcontrolmaster_ID_製造管理マスタ |
タブレベル | 1 |
読み取り専用 | チェック入れる |
2. 「タブ」タブの「フィールドを作成」ボタンをクリックし、フィールドを作成します。
これで終了です。「製造管理マスタ」ウィンドウを開くと、以下のようになります。
「作業実績」タブを開くと、製造管理マスタで選択したレコードの作業実績が表示されます。
まとめ
次回は、OSSの帳票ツール"JasperReport"を使用した帳票作成、OSSのETL"kettel"を利用した外部システム連携、を紹介します。