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Windows Azure新機能チュートリアル

Windows Azureモバイルサービスから認証サービスを利用しよう

Windows Azure 新機能チュートリアル(21)

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 本稿では、2012年6月の新機能リリース(通称Spring Release)で強化されたWindows Azureモバイルサービスについて解説します。

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はじめに

 前回は、Windows Azureモバイルサービスのプッシュ通知方法について解説しました。今回はさらに、認証サービスとの連携について解説していきます。

対象読者

 今回の対象読者は下記のとおりです。

  • Windows Azureに関する基礎的な知識
  • Windows Azureモバイルサービスに興味がある方

必要な環境

  • Windows Azureサブスクリプション
  • Windows 8
  • Windows ストア開発者アカウント
  • Visual Studio 2012(Express版でも可)

Windows モバイルサービスと認証

 新しいサービスを提供する場合、いくつかの外部認証サービスと連携するのは必須になりつつあります。Windowsモバイルサービス(以降、モバイルサービス)では、こららの認証サービスを利用するための仕組みがあらかじめ組み込まれており、Microsoftアカウントはもちろん、以下にあげる第三者の認証サービスを簡単に利用することができます。

  • Microsoftアカウント(旧Live ID)
  • Facebook
  • Twitter
  • Google

 今回はサンプルアプリケーションをベースに、MicrosoftアカウントとTwitterの認証サービスの利用手順を紹介していきます。まず始めに、モバイルサービスの連携の仕組みを説明します。

 図1は、ストアアプリとモバイルサービス、認証サービスの関係を表した概念図です。モバイルサービスは自身が認証サービスを提供するのではなく、認証サービスに委譲しており、それを利用します。

図1:モバイルサービス概要図
図1:モバイルサービス概要図

 それでは、処理の流れについて説明します。あらかじめ、モバイルサービス側と認証サービス側は、信頼関係(①)を設定しておきます。ここでいう信頼関係とは、共通する秘密情報を共有することを意味します。このような設定をすることで、お互いのサービスが連携できるようになります。

 次にストアアプリが認証サービスを利用して、ユーザー認証を行います(②)。通常はユーザーIDとパスワードを入力し、自分自身がアカウントの保有者であることを提示(ログインやサインイン)します。このとき認証サービス側からは、認証されたことを証明するトークンと呼ばれる情報が発行されます。

 最後に発行されたトークンをモバイルサービス側に提示しますが、トークンが正しい認証サービスで発行されたものであると判断されれば、サービスが利用可能になります(③)。

 今回は、前回作成したサンプルアプリケーションをベースに改編を行っています。新規にはじめられる場合は、前回を参考にWindowsストアアプリへの登録やモバイルサービスの設定などを行ってください。

認証サービスとの連携

 前述したとおり、モバイルサービスと認証サービスの間に信頼関係を結ぶため設定を行います。

設定の変更

 最初に、前回作成したモバイルサービスを認証に対応するよう設定変更を行います。

[1]テーブルのアクセス許可を変更する

 前回のサンプルではMessageテーブルを作成したので、そのアクセス許可を変更します。

 Windows Azure管理ポータルにログインし、モバイルサービス画面を開きます。モバイルサービスを選択し、画面上部の[データ]を選択しMessageテーブルを選択します。さらに、画面上部の[アクセス許可]を選択してください。操作ごとにアクセス許可を設定できますが、ここではすべての操作について「認証されたユーザーのみ」に変更し保存してください(図2)。

図2:アクセス許可の変更
図2:アクセス許可の変更

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/6952 2013/01/25 14:00

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