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Windows Azure新機能チュートリアル

Windows Azureモバイルサービスから認証サービスを利用しよう

Windows Azure 新機能チュートリアル(21)

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Twitterの認証を利用する

 Microsoft Accountでの認証に成功したら、次はTwitterでの認証を試してみましょう。Twitterのアプリケーション登録と、たった1行のコード修正でTwitterの認証に対応できます。

[1]Twitterアプリケーションを登録する

 最初にTwitterアプリケーションの登録を行います。「Twitterのアプリケーション登録画面」を開きます。画面の[Create new application]ボタンをクリックするとアプリケーション登録画面が開きます(図10)。

図10:Twitterアプリケーション作成画面
図10:Twitterアプリケーション作成画面

 下表通り、情報を設定してください。

入力 内容
Name アプリケーション名を入力する。
Description アプリケーションの概要を入力する。
WebSite アプリケーションを説明するWebサイトのURLを入力する。
必須であるため、ここでは代替のURLを設定している。
Callback URL 認証が成功したあとにリダイレクトされるURLを指定する。
Microsoftアカウントの場合と同じく、
モバイルサービスで提供されるURLを指定する。

 最後にライセンスに関連する同意などを設定し、「Create your twitter application」ボタンをクリックして完了です。

[2]アプリケーション情報を確認する

 アプリケーションの作成が完了すると、情報確認画面に遷移します(図11)。ここから、コンシューマーキー(Consumer key)とConsumer Secret(コンシューマーシークレット)を確認してください。

図11:Twitterアプリケーション登録画面
図11:Twitterアプリケーション登録画面

[3]Twitter情報の設定をする

 先程と同じく、モバイルサービス管理画面のID設定画面を開きます。twitter設定のコンシューマーキーと、コンシューマーシークレットテキストにTwitterアプリケーションから取得した情報をそれぞれ設定し、保存します(図12)。

図12:Twitterアプリの設定画面
図12:Twitterアプリの設定画面

[4]コードを修正する

 Twitter認証に対応するためにコードを修正します。リスト3を開いてください。コードの修正は、LoginAsyncメソッドの引数をMicrosoftAccountからTwitterに変更するだけです。

[リスト3](Main.xaml.cs 134行目~)
user = await App.MobileService                     ③
    .LoginAsync(MobileServiceAuthenticationProvider.Twitter);
message = string.Format("ログイン - {0}", user.UserId);

[5]実行する

 それでは実行してみましょう。先ほどのケースとは異なり、Twitterの認証画面が表示されるのが確認できるはずです(図13)。ユーザーIDとパスワードを入力してログインします。

図13:Twitterアプリケーション登録画面
図13:Twitterアプリケーション登録画面

 先ほどと同様に、ログインのダイアログが表示されれば正しく認証されています(図14)。

図14:Twitterアプリケーション登録画面
図14:Twitterアプリケーション登録画面

 ここでも取得できるのは、TwitterのIDのみです。ただしTwitterの場合は、公開APIを利用することで、Twitter名などの各種情報を取得できますので、サンプルを改造してチャレンジしてみてください。

まとめ

 Windows Azureモバイルサービスを利用すると、前回解説したプッシュ通知はもちろん、認証サービスまで簡単に利用することできます。そして、たった1行の変更で各種認証サービスに対応できます。ここで紹介した以外にもGoogleとFacebookが利用できるので、ぜひ試してみてください。

 PaaSとしてサービスインしたWindows Azureですが、モバイルサービスのようなSaaS、IaaSへと進化していることがご理解いただけたでしょうか。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

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