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目指せ、定時退社! スマートなエンジニアのためのお役立ちツール

データベース設計の煩雑な作業を自動化する「ERMaster」

目指せ、定時退社! スマートなエンジニアのためのお役立ちツール(1)

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 本連載では、サーバーサイドJavaを使って業務アプリケーション開発を行う熱血若手エンジニアのために、面倒な作業が楽になる便利なツールをご紹介します。「定時になったらスマートに帰社してアフター5を存分に楽しみたい!」や「設計書やレビューの準備に煩わされるのは嫌だ、コーディングに集中したい!」などを実現してくれる便利なツールやソフトウエアを、サンプルコードを交えて説明します。

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はじめに

 業務システムの開発では、データベースのテーブル設計を避けて通ることはできません。顧客やチームメンバーとのレビューにER図(注1)や項目属性一覧を作って修正して……。これらは決して楽しい作業ではありません。皆さんは、どのようにしているでしょうか?

 「ERMaster」は、ER図を作成するためのEclipseのプラグインです。直感的で分かりやすいユーザインターフェース(UI)を持ち、データベースのテーブル項目や属性の設定はもちろん、Excelやhtml形式へのテーブル属性一覧の出力、DDL出力、その他さまざまな機能を持っています。

 本記事では、この「ERMaster」についてご紹介します。

注1:ER図(Entity Relationship Diagram)

 ER図とは、テーブル(エンティティ)と、テーブル間の関連(リレーションシップ)を線で結んで、データベースを分かりやすく表現した図のことです。

対象読者

 本記事は、次の方を対象にしています。

  • システム開発を始めたばかりで経験が浅い方
  • Eclipseを使ってシステム開発をされている方
  • データベースおよびRDBMSの基本を理解されている方
  • SQL文が書ける人

必要な環境

 本連載で紹介する環境は次のとおりです。

  • OS:Windows 8 Pro
  • ERMaster:1.0.0.v20121127-2328
  • Java:Java SE Runtime Environment(build 1.7.0_17-b02)
  • Eclipse:Eclipse 4.2 Juno Pleiades All in One
  • MySQL:MySQL Community Server 5.6.10

ERMasterとは

 ERMasterは、Eclipseプラグインとして動作する、ER図作成のためのGUIエディタです。データベースの設計時のER図の作成だけでなく、印刷、テーブル定義書の出力、データベース構成を定義するDDLの出力などが、簡単にできます。ERMasterの特徴は次のとおりです。

導入と操作が容易

 Eclipseのプラグインとして動作するので、インストールや環境設定が簡単にできます。また、直感的で分かりやすいユーザインターフェース(UI)をもち、マウスを使ってお絵かき感覚でER図を作ることが可能です。

さまざまなデータベースサポート

 Oracle、DB2、PostgreSQL、MySQLに加え、HSQLDBや組み込みシステムなどで利用されているSQLiteなどをサポートしています。

上流~下流での開発工程でつかえる

 システム開発をしていると、顧客にデータベースを使って機能を説明するときは、「書籍コード」「書籍名」など、実際に業務で使う分かりやすい言葉を使います。一方、プログラマに仕様を説明するときは、実際にデータベースの「book_no」「book_name」など、SQL文を書くときに使うカラム名を使ったほうが、プログラミング時に認識のずれが起こりにくくなります。

 ERMasterには、説明する相手によってER図の表示を切り替えられる機能があります。そのため、上流工程でのモデリングから、下流工程での詳細なデータベース設計まで、幅広い使いかたができます。

顧客に説明するときにつかう論理ビューの表示例
顧客に説明するときにつかう論理ビューの表示例
プログラマに説明するときにつかう物理ビューの表示例
プログラマに説明するときにつかう物理ビューの表示例
Excel/HTML/画像への出力

 作成したER図をExcelやHTML、PNG形式などで出力できます。ExcelやHTMLでは、HTMLやExcelファイルで提供されるテンプレートをカスタマイズして、開発プロジェクト独自のフォーマットで出力することも可能です。

リバースエンジニアリング機能

 すでにデータベース上に存在するテーブルをもとに、ER図を作成することができます。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 阿佐 志保(アサ シホ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7103 2013/04/26 14:00

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