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ComponentZine(ComponentOne)

複合ゲージを持つ.NETアプリケーションの作成

ComponentOne Studioを活用したWindowsフォームアプリケーションの作成

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「Auto Clamshell」ゲージのカスタマイズ

 最初に、「Auto Clamshell」ゲージのカスタマイズを行います。このゲージはサイズを小さくして、「Fuelmeter」ゲージの右下に配置します。また、目盛の数字(ラベル)の色をオレンジに変えます。

 サイズ変更は、「ビュー」を変更して行います。C1RadialGaugeクラスのサブクラスである「C1GaugeViewport」クラスのメンバプロパティを使用し、見た目を小さくすることでゲージのサイズを小さくします。

 ① プロパティウィンドウのオブジェクトリストから「C1RadialGauge2」を選びます。

 ② プロパティウィンドウの「C1GaugeViewport」プロパティをクリックして展開します。ここには表示関係のプロパティが並んでいますので、次のプロパティの値を変更します。

プロパティ 設定値
X 230
Y 370

 これらのプロパティは、ゲージのXY軸方向の位置を設定するプロパティですが、コンテナ内の位置に収まるように自動的にゲージがリサイズされます。

「Auto Clamshell」ゲージが小さくなりコンテナの左下に収まる
「Auto Clamshell」ゲージが小さくなりコンテナの左下に収まる
「C1GaugeViewport」クラスのメンバプロパティ
名前 説明
AspectPinX  縦横比を維持するためにビューポートの移動時に固定状態にする相対X位置を取得または設定します。
AspectPinY 縦横比を維持するためにビューポートの移動時に固定状態にする相対Y位置を取得または設定します。
AspectRatio ビューポートの幅と高さの固定比率を設定します。
Bounds 親コントロールに相対したビューポートのサイズと位置(ピクセル単位)を取得または設定します。
Height ビューポートの高さをピクセル単位で取得または設定します。
MarginX 左および右余白(ピクセル単位)を取得または設定します。
MarginY 上および下余白(ピクセル単位)を取得または設定します。
ScaleX ビューポートの幅を指定の相対量だけ拡大縮小します(移動後)。
ScaleY ビューポートの高さを指定の相対量だけ拡大縮小します(移動後)。
TranslateX ビューポートをX軸に沿って指定の相対量だけ移動します(拡大縮小する前)。
TranslateY ビューポートをY軸に沿って指定の相対量だけ移動します(拡大縮小する前)。
Width ビューポートの幅をピクセル単位で取得または設定します。
X ビューポートのXオフセット(ピクセル単位)を取得または設定します。
Y ビューポートのYオフセット(ピクセル単位)を取得または設定します。

 ③ 続いて動作範囲を変更します。このゲージでは、「0」から「240」まで動作するようにします。

 引き続き「C1RadialGauge2」のプロパティウィンドウで、次のプロパティを変更します。「Maximum」「Minimum」のプロパティで、ゲージの動作範囲が決まります。また、「Value」プロパティが現在の値を表すプロパティです。

プロパティ 設定値
Maximum 240
Minimum 0
Value 240

 ④ 最後に目盛の文字色を変えます。これは、「Decorators」コレクションオブジェクトのサブクラス「C1GaugeLabels」クラスのメンバを操作します。

 「Decorators」プロパティの値欄にある「...」ボタンをクリックします。「Decorators」コレクションエディタが起動しますので、「メンバー」から「[1]Labels」をクリックし、右ペインのプロパティリストで次のプロパティを変更します。これで、ゲージの文字色がオレンジに変わります。

プロパティ 設定値
Color Coral
ゲージの文字色がオレンジに変わる
ゲージの文字色がオレンジに変わる

 なお、操作対象のオブジェクト名を知りたい場合は、ゲージのその部位にマウスポインタを重ねると、その部位がハイライト表示になり、オブジェクト名がツールチップで表示されます。

オブジェクト名がツールチップで表示される
オブジェクト名がツールチップで表示される

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「Fuelmeter」ゲージのカスタマイズ

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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