なお、この記事に添付しているソースコードには、次回分で解説するコードも一部含まれています。
対象読者
Androidアプリケーションの開発を始めたい方で、JavaとEclipseの基本的な知識がある方を対象とします。
お天気アプリの作成
作成するお天気アプリ「いまそら」は、現在地点の都道府県の天気予報を全画面で表示するものです。
ソースファイル
お天気アプリで、作成・修正するJavaのソースファイルは、表のとおりです。今回は、Parse~という名前をつけたJSONデータ解析クラスについて解説します。
作成ソース | 概要 |
---|---|
ParseJson.java | JSONデータ解析基本クラス |
ParseDrk7jpweather.java | 天気情報JSON解析クラス |
ParseFindsjp.java | 逆ジオコーディングJSON解析クラス |
HttpAsyncLoader.java | 非同期HTTP通信クラス(前回解説) |
ImaSoraActivity.java | Activityクラス(自動作成、次回解説) |
FullscreenActivityとは
アプリの全画面の動作は、Android Developer Toolsに含まれる、Androidアプリケーションのテンプレート(FullscreenActivity)をそのまま利用しています。
FullscreenActivityとは、ステータスバーなどが表示されない全画面のアプリケーションテンプレートです。テンプレートに何も手を加えない状態でも、画面をタッチしたりメニューキーを押すと、ActionBarや非表示になっていたボタンが表示される、といった操作が可能です。
このテンプレートを利用するには、まず、Eclipseの[ファイル]メニューから、[新規]-[Androidアプリケーション・プロジェクト]を選択してください。
アプリケーション名などを設定してから、アクティビティーの作成のところで、Fullscreen Activityを選択すると、全画面表示を行うActivityクラスが自動的に生成されます。
処理の流れ
プロジェクトのひな形が生成できましたので、ここに必要なクラスやコードを追加していきます。今回のアプリの全体の処理の流れは、次のようになります。
- GPS機能から、現在地点の緯度と経度を取得する。
- 緯度と経度から、Web APIを利用して、都道府県を判別する。
- 都道府県に応じた天気情報を、Web APIから取得する。
- 取得したデータを解析して、表示テキストを作成する。
- そのテキストを、ビューにセットする。
AndroidでGPS機能を利用するのは、比較的かんたんなので、[1]の説明は次回することにして、まずは[2]~[4]の処理を中心に見ていきましょう。