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実例で学ぶASP.NET 4.5 Webフォーム 新機能活用法

ASP.NET 4.5の「Scaffolding(スキャフォールディング)」機能を試す(前編)

実例で学ぶASP.NET 4.5 Webフォーム 新機能活用法 第6回

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生成コードの動作確認

 それでは、生成されたコードの動作を確認してみましょう。まずはViews/Locationフォルダーで右クリックし、「ブラウザーで表示」を選択します。すると、「Location List」画面が表示されます。今はまだデータを登録していないので、新規データ作成用の「Create new」リンクが表示されているだけです。

図10:「Location List」画面
図10:「Location List」画面

 データを登録するため、「Create new」リンクをクリックすると、「Insert Location」画面が表示されます(図11)。LocationデータモデルクラスのNameフィールドにDisplay属性で指定した通り、"場所名"が項目名として表示されていることが確認できます。

図11:「Insert Location」画面
図11:「Insert Location」画面

 また、場所名を入力せずにInsertボタンをクリックすると、必須入力エラーが表示され、NameフィールドにRequired属性で指定したエラーメッセージが表示されます(図12)。

図12:「Insert Location」画面
図12:「Insert Location」画面

 それでは、"本社"と場所名に入れて「Insert」ボタンをクリックし、データを登録してみましょう。登録に成功するとLocation List画面に戻り、今登録した"本社"のデータがリストに表示されます(図13)。

図13:"本社"登録後
図13:

 リスト内の「edit」「delete」リンクをクリックすると、それぞれ「Edit Location」「Delete Location」画面に遷移し、編集、削除が行えます(図14、15)。

図14:「Edit Location」画面
図14:「Edit Location」画面
図15:「Delete Location」画面
図15:「Delete Location」画面
Visual Studio 2013のASP.NET関連新機能

 2013年10月27日にリリースされたVisual Studio 2013には、ASP.NET関連でも多くの新機能が追加されています。その中で、比較的大きなものを簡単に紹介します。

 

  • One ASP.NET1つのWebアプリケーションプロジェクトに、Webフォーム、MVC、Web APIを簡単に混在させることのできるプロジェクトテンプレートが追加されました。Visual Studio 2012まではWebアプリケーションプロジェクトを作成後、必要なライブラリの追加やWeb.configの設定などを個別に行わないとできなかった混在環境を、ウィザート形式で構築できます。
  • Browser Linkコードを修正後に、Visual Studio 2013からブラウザ側をリフレッシュできる機能です。Visual Studio 2012までは、コードを修正したあと、一度ブラウザを閉じて再度実行したり、ブラウザでリフレッシュを支持したりする必要がありましたが、その手間が削減されます。
  • エディターの強化:HTML、CSS、JavaScriptのエディターが強化され、IntelliSenseがより使いやすくなっています。

 各機能の詳細や、他の新機能については、次のページなどを参照してください。

まとめ

 今回は将来的にVisual Studioに追加されるであろう、ASP.NET Webフォームアプリケーション用のScaffoldingのプレリリース版について、その概要と導入方法を学びました。まとめると次のようになります。

  • ScaffoldingとはデータモデルからCRUD用画面を生成する機能
    • 2013年11月時点ではVisual Studio 2012用のプレリリース版が提供されている
    • Visual Studio 2013 Update 1をターゲットとして開発が進められている
    • ほかのマスタとの関連がないシンプルなマスタのメンテナンス画面などに向いている
  • プレリリース版を使用するには以下の手順が必要
    • ScaffoldingのVS拡張をインストールする
    • .NENT 4.5をターゲットとするC#のWebフォームアプリケーションプロジェクトを作成する
    • ScaffoldingのNuGetパッケージをプロジェクトに追加する
  • Scaffoldingによるコード生成は以下の手順で行う
    • データモデルとなるクラスを作成する
    • データアクセスに用いるDbContext型の派生クラスを作成する
    • プロジェクトのコンテキストメニューから「追加」→「Scaffold」を実行する

 次回は、今回Scaffoldingで作成したコードの解説と、カスタマイズ方法について紹介します。お楽しみに。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高野 将(タカノ ショウ)

<個人紹介>新潟県長岡市在住の在宅リモートワークプログラマー。家事や育児、仕事の合間に長岡IT開発者勉強会(NDS)、Niigata.NET、TDDBCなどのコミュニティに関わったり、Web記事や書籍などの執筆を行ったりしている。著書に『アプリを作ろう! Visual C#入門 Visual C# 2017対応』(日経BP社、2017)など。<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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