ページレポートのグラフ 1
ページレポートでもグラフを表示することができます。また、ページレポートのグラフとセクションレポートのグラフは、基本的な概念が異なります。
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ページレポートのグラフでは、Matrixと同じように、グラフに表示されるのは「集計値」です。一方、セクションレポートのグラフには集計をする機能はありません。
- セクションレポートのグラフでは、フィールドがそれぞれ系列です。ページレポートのグラフでもフィールドを系列とすることができますが、それ以外に、「系列フィールド」を設定することで、同じフィールドのデータを別の系列に分割することができます。
ページレポートのグラフの作成
では、実際にページレポートでグラフを作成してみましょう。
プロジェクトにページレポートを追加して、データソース、データセットを追加します(これらの方法については第2回をご参照ください)。今回はグラフ用のサンプルデータベースを使用します。
サンプルとして、たい焼きとたこ焼きを売る屋台の3日間の売上データを使います。具体的には、以下のようなデータです。日付(Date)、午前・午後(AmPm)、たい焼きの売上(TaiyakiSales)、たこ焼きの売上(TakoyakiSales)がそれぞれフィールドとなっています。
Date | AmPm | TaiyakiSales | TakoyakiSales |
---|---|---|---|
1日目 | AM | 500 | 2500 |
1日目 | PM | 1400 | 4000 |
2日目 | AM | 800 | 2500 |
2日目 | PM | 2200 | 6500 |
3日目 | AM | 700 | 3500 |
3日目 | PM | 3200 | 8000 |
まず、ページレポート上にChartコントロールを配置します。このときグラフの種類が表示されるので、使用したいものを選びます。
なお、この中には円グラフなどが含まれていません。円グラフを使いたい場合には、Chartを貼り付けた後、プロパティウィンドウのコマンドペインから「外観」を選択します。Chart外観ダイアログが表示されます。「拡張」ボタンを押すと、初期表示以外のグラフが選択できるようになります。
ここではまず、基本的な縦棒グラフを作成してみましょう。
「縦棒グラフ」を選択すると、簡単なダミーデータを表示するグラフが現れます。これにデータを接続していきます。
データの接続はデザイン画面からGUIで実行することができます。Chartコントロールを2回クリックすると、コントロールの上、下、右にタブが現れます。それぞれ「データフィールドを配置してください」「カテゴリフィールドを配置してください」「系列フィールドを配置してください(オプション)」と表示されています。