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ComponentZine(ComponentOne)

WPFアプリケーションにフローティングツールバーを実装する

ComponentOne Studioを活用したWindowsフォームアプリケーションの作成

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GUIの作成 1

 では、さっそくアプリケーションを作成していきます。作成するアプリケーションは、リッチテキストボックスコントロールを使ったアプリケーションで、C1DockControlコントロールにC1RichTextBoxToolbarコントロールを組み込み、ツールバーをフローティング/ドッキング状態で使用できるようにします。

 また、C1RichTextBoxコントロールにコンテキストメニューを設定し、サイズ調節ができるようにします。

ウィンドウのレイアウト
ウィンドウのレイアウト

ウィンドウの作成

 まずは、各コントロールを配置していきます。

 ① 最初にC1DockControlコントロールを配置します。次に、その中にC1DockTabControlコントロールを配置し、XAMLでHeightとWidthプロパティを設定します。

<c1:C1DockControl Height="200" HorizontalAlignment="Left" Name="c1DockControl1" VerticalAlignment="Top" Width="584">
    <c1:C1DockTabControl Height="200" HorizontalAlignment="Left" Name="c1DockTabControl1" VerticalAlignment="Top" Width="574" >
          
    </c1:C1DockTabControl>
</c1:C1DockControl>

 ② XAMLで、C1DockTabControlコントロールの中にC1DockTabItem要素を作成します。幅を揃え、Headerプロパティに"ツールバー"と設定します。

<c1:C1DockTabItem Header="ツールバー" Width="574" >

</c1:C1DockTabItem>
C1DockTabControlコントロールの中にC1DockTabItem要素を作成
C1DockTabControlコントロールの中にC1DockTabItem要素を作成

 ③ C1DockTabItem要素の中に、C1RichTextBoxToolbarコントロールを組み込みます。

C1RichTextBoxToolbarコントロールを組み込む
C1RichTextBoxToolbarコントロールを組み込む

 ④ C1DockControlコントロールの下側に、C1RichTextBoxコントロールを配置します。

C1RichTextBoxコントロールを配置
C1RichTextBoxコントロールを配置

 ⑤ XAMLで、C1RichTextBoxToolbarコントロールのコードに以下の行を追加します。これで、C1RichTextBoxコントロールとC1RichTextBoxToolbarコントロールが連結されます。

RichTextBox="{Binding ElementName= C1RichTextBox1}"

 ⑥ アプリケーションを実行し、ここまでの出来上がりを確認します。「ツールバー」と表示されているバーの部分をドラッグして、ツールバーがフローティングすることを確認してください。また、ドッキング動作で4つのドッキングインジケータが表示され、ドッキングすることも確認します。

アプリケーションを実行し動作確認をする
アプリケーションを実行し動作確認をする

 ⑦ C1RichTextBoxコントロールをクリックし、プロパティウィンドウでContextMenuプロパティをクリックします。

 そして、Itemsプロパティでコンテキストメニューを2つ組み込みます。

<c1:C1RichTextBox Height="310" HorizontalAlignment="Left" Margin="4,171,0,0" Name="c1RichTextBox1" VerticalAlignment="Top" Width="572">
    <c1:C1RichTextBox.ContextMenu>
        <ContextMenu>
            <MenuItem Header="リッチテキストボックスの縮小" Name="MenuItem1" />
            <MenuItem Header="リッチテキストボックスの拡大" Name="MenuItem2" />
        </ContextMenu>
    </c1:C1RichTextBox.ContextMenu>
</c1:C1RichTextBox>

 ⑧ 作成した2つのコンテキストメニューの、Clickイベントハンドラを作成します。

 ⑨ アプリケーション実行時にツールバーをフローティング状態にしますので、C1DockTabControlコントロールのDockModeプロパティを「Floating」にします。

 ⑩ 最後に、MainWindowのLoadedイベントハンドラを作成します。以上で完成です。

 アプリケーションを実行して、出来上がりを確認します。ツールバーがフローティング状態で表示され、2つのコンテキストメニューが表示されればOKです。

ここまでのアプリケーション作成を確認
ここまでのアプリケーション作成を確認

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GUIの作成 2

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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