OneDrive for Businessで同期エラーが起きた場合の対処方法
OneDrive for Businessでは、前述の同期エラーが発生した場合の復帰の手順は下記になります。
- Internet Explorerのキャッシュの削除
- アップロード センターのキャッシュを削除
- OneDrive for Business同期クライアントのキャッシュの削除
- 資格情報のリセット
- 信頼済みサイトの確認
- Windows Updateの実施(5番までの作業を実施しても改善しない場合)
- デスクトップセットアップを実施する(5番までの作業を実施しても改善しない場合。なお、Office 2013のPCでは不要)
手順を見るを分かると思いますが、同期エラーを解決するためにはキャッシュなどを一通りクリアするための作業です。
各項目を簡単に紹介します。なお、各項目の作業完了後、都度同期エラーが解決するかを確認して作業を進めてください。
1. Internet Explorerのキャッシュの削除
以下の手順でInternet Explorerのキャッシュを削除します。
- Internet Explorerのメニュー バーから[ツール]-[インターネット オプション]をクリック
- [全般]タブの[閲覧の履歴]の項目の、[削除]ボタンをクリック
- [インターネット一時ファイルおよび Web サイトのファイル]、[クッキーと Web サイト データ]のチェック ボックスをオンにして、[削除]ボタンをクリック
- インターネット オプションの画面で[OK]をクリック
- 開いている Internet Explorerを終了させ、Internet Explorer を再起動
以上で、Internet Explorerのキャッシュは削除されます。
2. アップロード センターのキャッシュを削除
以下の手順でアップロード センターのキャッシュを削除します。
- 画面右下の通知領域でアップロード センターのアイコンをクリック(図6)
- 表示されるメニューより[設定]をクリック
- [キャッシュ ファイルの削除]ボタンをクリックし、[キャッシュされた情報を削除する]をクリックし、[OK]を選択(図7)
以上で、アップロード センターのキャッシュは削除されます。
3. OneDrive for Business同期クライアントのキャッシュの削除
以下の手順でOneDrive for Business同期クライアントのキャッシュを削除します。
- 画面右下の通知領域(△をクリックして開きます)のOneDrive for Businessアイコン(青い雲のアイコン)を右クリックし、[フォルダーの同期を停止]を選択(図8)
- 開いた画面に表示された内容を選択し[同期の停止]をクリックする作業を、すべての表示された項目に対して実施
-
タスクマネージャーを起動後、[プロセス]タブをクリックし、[イメージ前]に下記の項目が表示されている場合は、右クリック して[プロセスの終了]を選択
- GROOVE.EXE
- MSOSYNC.EXE
- Microsoft SkyDrive Pro
- Microsoft Office Document Cache
-
プロセス終了後、以下のパスで表示されたすべてのフォルダとファイルを削除
- %localappdata%\Microsoft\Office\15.0\OfficeFileCache
- %localappdata%\Microsoft\Office\Spw
以上で、OneDrive for Business同期クライアントのキャッシュは削除されます。
4. 資格情報のリセット
以下の手順で資格情報をリセットします。
- [コントロール パネル]-[ユーザー アカウント]-[資格情報マネージャー]を開く
- [Windows 資格情報]をクリック
- 汎用資格情報の一覧の中より、"MicrosoftOffice15_Data: orgid: ****@****. onmicrosoft.com" から始まる資格情報を削除
以上で、資格情報のリセットがされます。
5. 信頼済みサイトの確認
以下の手順で信頼済みサイトの確認をします。
- Internet Explorer を開き、[ツール]-[インターネット オプション]をクリック
- [セキュリティ]タブをクリックし、[信頼済みサイト]-[サイト]をクリック
-
以下のURL が登録されているかを確認し、登録されてない場合は登録
- https://*.microsoftonline.com
- https://*.sharepoint.com
- [適用]-[OK]をクリック
以上で、信頼済みサイトの確認並びに登録ができます。
6. Windows Updateの実施(5番までの作業を実施しても改善しない場合)
通常の手順でWinodws Updateを実施してください。
7. デスクトップセットアップを実施する(5番までの作業を実施しても改善しない場合。なお、Office 2013のPCでは不要)
Office 2010またはOffice 2007とSharePoint Onlineの連携機能を利用するために、端末上に更新プログラムをインストールします。
更新プログラムは何度実施しても問題ありません。この作業は端末環境にもよりますが時間がかかる場合が多く、再起動も必要なため、業務の合間を見て実施しましょう。
- Office 365 にサインイン
- 画面右上歯車のマークをクリックし、[Office 365 の設定]をクリック
- Office 365 の設定画面メニューより[ソフトウェア]をクリックし、さらに左側メニューより[デスクトップ セットアップ]をクリックし、表示された[セットアップ]ボタンをクリック(図9)
- アプリケーションを実行するかどうかの確認を求められたら、[実行]をクリックし、表示される手順に従ってウィザードを進めまる。セットアップ開始直後、Office 365の認証ダイアログが表示された場合は、ユーザーID/パスワードを入力して再度サインイン
- Office 365デスクトップ セットアップでシステムの構成の確認が完了すると、デスクトップアプリケーションの構成に関するオプションが表示される
- SharePoint Online の項目にチェックを入れ、[続行]をクリックし、指示に従いセットアップを完了させる(※完了後にコンピューターの再起動の表示がされましたら再起動)
以上で、デスクトップセットアップの実施は完了です。
恐らくここまで実施すれば大抵の同期エラーは解消されるでしょう。どうしても解消できない場合は、IT管理者の方に連絡し、Office 365のサポート担当者に問合せをしましょう。
まとめ
今回は「SharePoint Online Online」と「OneDrive for Business」についてご紹介しました。SharePoint Onlineは全社的な情報共有サイトですし、OneDrive for Businessでワークフォルダとして利用する場合、仕事を円滑に進めやすい環境が整えられます。この夏1TBに拡張されるOneDrive for BusinessはますますOffice 365利用者にとって重要な機能となるでしょう。
前回ご紹介したExchange Onlineも組み合わせると、端末の破損、移行がとてもスムーズにできるようになります。
また、SharePoint Onlineは非常に奥が深いサービスなので自社のプロジェクト、要望に合わせてさまざまなアイテム、製品を追加して利用してみると良いでしょう。
ただし、SharePoint Onlineは奥が深い分、漫然と使用するとあまり活用されない可能性もあります。Office 365のソリューションの中で一番導入後に力を入れていくべきサービスである点を意識して利用してみてください。
次回はSharePoint Onlineで提供されているYammer Enterpriseについて簡単に紹介の予定です。お楽しみに。