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Office 365入門(AD)

Office 365は導入価値あるサービスか?【増補改訂版】

Office 365入門

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 クラウド版グループウェアサービスであるOffice 365、それは何なのか? 2015年1月に値上げされた今でも会社に導入価値があるサービスなのかどうかを、実際にOffice 365を導入した管理者観点でご紹介します。

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Office 365概要~どんなサービスなのか?~

 Office 365の広告が多く打ち出されるようになり、時間も経ちましたので、Office 365というキーワードを目にしたことがある読者が増えた頃だと思います。しかし、実際にOffice 365とは何か、そこまでご存知の方はまだ多くないのではないでしょうか。本記事ではキーワードが先行しかねないOffice 365を、実際に使用している著者が詳細に解説していきます。

 では、最初にOffice 365が何で構成されているかご紹介します。

Officeと各種グループウェア製品の混合ソリューション

 Office 365はズバリ、以下の5つから成り立つソリューションです。

  • Exchange Online(メールサーバー・施設設備予約機能も内包)
  • SharePoint Online(情報共有サイト兼、企業内SNS)
  • OneDrive for Business(個人用クラウドストレージ)
  • Lync Online(Web会議システム・IMならびにプレゼンス管理)
  • Office 365 ProPlus(Word、ExcelなどのOfficeスイート)

 これらのサービスはそれぞれ単体でも契約できますし、パッケージプランも契約できます。単体でそれぞれ全てを契約すると若干割高になるので、著者はパッケージプランの方をお勧めします(本稿では、単体のプランについては掲載しません)。

Office 365のオプションプラン

 Office 365は、2015年現在多くのプランが提供されています。

プロジェクト管理
  • Project Pro for Office 365
  • Project Online
  • Project Online with Project Pro for Office 365
図表作成ツール
  • Visio Pro for Office 365
コンテンツ権限管理
  • Azure Rights Management

 その他に、Windowsのデバイス管理となるMicrosoft Intune、顧客管理システムのMicrosoft Dynamics CRMなどもあります。

 オプションプランに関しては、コアとなるOffice 365を先に導入した後で必要な物を検討して導入するのがおススメです。

 契約プランは下記の通りです。

一般法人向けOffice 365の契約プラン
規模 小中規模向け(1-300名) 大規模向け/すべての規模向け
プラン名 Business Business Essentials Business Premium E1 E3 E4
推奨利用ユーザー数 1-300名 1-300名 1-300名 あらゆる規模向け あらゆる規模向け あらゆる規模向け
最大ユーザー数 300名 300名 300名 無制限 無制限 無制限
契約形態 年間契約、または月額契約 年間契約、または月額契約 年間契約、または月額契約 年間契約、または月額契約 年間契約、または月額契約 年間契約、または月額契約
月額費用(税抜) 900円 540円 1,360円 870円 2,180円 2,390円
年額費用(税抜) 10,800円 6,480円 16,320円 10,440円 26,160円 28,680円

 ここでは細かなプランの解説はしませんが、簡単に記載すると以下のように分類できます。

  • Businessファミリーは300名以下の小規模向け
  • Enterpriseファミリーは柔軟な対応が可能な中規模以上の企業向け

 小規模向けとなるBusiness~Business Premiumまでの、Businessファミリーのプランの違いはざっくりと書くと以下の通りです。

  • Business:Office 365 Business/OneDrive for Businessのみのプラン
  • Business Essentials:Exchange Online/SharePoint Online/OneDrive for Business/Lync Onlineのみのプラン
  • Business Premium:Business+Business Essentialsで、それぞれ契約するよりも価格が若干安い

 Officeパッケージだけ買いたい場合はBusiness、それ以外のクラウドで提供されているメールサーバー、情報共有サイト、個人用クラウドストレージ、Web会議システムを利用したい場合はBusiness Essentialsを契約するイメージです。

 企業の事情にあわせて選択可能です。どちらかを先に導入し、今後の展開としてもう片方、ひいてはBusiness Premiumと展開することもできます。ただし、たいていの場合はBusiness Premiumを契約する方が、よりOffice 365を導入する効果が出やすくなるでしょう。

 EnterpriseファミリーのE1/E3/E4の違いはざっくりと書くと以下の通りです。

  • E1プランはEプランにおけるBusiness Essentialsプラン
  • E3プランはEプランにおけるBusiness Premiumプラン
  • E4プランはE3プランに加えてLync Server 2013のエッジサーバーやIP対応のPBXと連携する事でスマホ向けLyncに対して機能強化ができるプラン

 Business/Enterpriseファミリーの中から規模に応じたプランを選択する事が月額費用を削減するポイントとなります。

 ちなみに、Office 365はMicrosoftから直接購入ができますが、販売会社さん経由で購入しても料金は変わりありません。Office 365の導入や購入先に迷ったら、Facebookや情報サイトで最新の情報提供を行っており、Office 365の専任のスタッフが運営する「Office 365 相談センター」に相談してみるのも良いでしょう。

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Office 365とGoogle Appsの違い

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト ナオキ(ナオキ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/8402 2015/01/28 23:02

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