カジュアルにモノのインターネットを楽しむ、その先の未来
さくらインターネット研究所には、iPhoneに接続できるサーモグラフィー撮影ができるFLIR Systems社のFlirOneがありますので、それで今回ご紹介したモノたちの動作温度を測ってみました(図10)。
普段使いを考えたときは極端に消費電力が高く、高温になるようなモノであっては、なかなか厳しいところです。常温利用でも少し暖かい程度、身に着けても気ならないなど、その用途は頭にいろいろと浮かんできます。
なぜこのようなことを筆者が申し上げるかと言えば、次のようなことを考えているからです。
前述のご紹介のとおり、安価なデバイスの市場流通があり、開発環境の整備、さらに個人資金だけでも製造ができる社会的背景が整ったときは、カジュアルに普段使いできる「自分だけの家電」が普及流通していくと考えているからです(図11)。
家電といえば、大手メーカーによって開発製造されてきたモノであり、個人がおいそれと手を出せる領域ではありませんでした。しかし、安価なデバイスの市場流通があり、古くは組み込み・最近ではフィジカル・コンピューティングの頃から続く開発環境の技術蓄積と情報流通が後押しする形で、これら個人による開発製造が広がっていくのではと筆者は感じています。
日本国内において「携帯電話番号の有効利用に向けた電気通信番号に係る制度の在り方」答申(案)に対する意見募集が11月26日に締め切られ、いよいよM2M番号が新設される動きが最終局面を迎えています(図12)。
前回の繰り返しですが、これから2020年までの5年の間に新たな通信規格やアイデア、もっとドラスティックなモノのインターネットへの取り組み、新たなバズワード化など、いろいろと頭に浮かびますが、名前や名称がどうであれ皆さまが望む「より安価に普段使いできる "Connected" なデバイスの世界」は、着実に近づいてきているように感じます。
さてここまで、『続・モノのインターネットのこれから』と題して、私たちが置かれているIT産業の最前線を考察してきました。読者の皆さまに一つでも何かお役に立っていましたら幸いです。
