SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Android Studio 2で始めるアプリ開発入門

Android Studio 2によるAndroidアプリ開発の環境構築

Android Studio 2で始めるアプリ開発入門 第1回


  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SDKの追加インストール(2)

HAXMのインストール

 次に、HAXM(Hardware Accelerated Execution Manager)をインストールします。これは、仮想化支援機能を使ってAVDを高速化するツールで、Intelから提供されています。

 SDK Managerを開き、SDK Toolsタブを選択します。「Intel x86 Emulator Accelerator(HAXM installer)」がインストール済みかどうか(チェックがすでに入っており、「Installed」と表示されているかどうか)を確認します。インストールされていない場合は、ここにチェックを入れ、「OK」をクリックし、インストールします。

図21 Android SDKの設定画面(SDL Toolsタブ)
図21 Android SDKの設定画面(SDL Toolsタブ)

 次に、Windowsエクスプローラーから上記画面の「Android SDK Location」に表示されているフォルダを開きます。以下のような構成になっていると思います。

図22 SDK格納フォルダ
図22 SDK格納フォルダ

 ここから、「extras > intel > Hardware_Accelerated_Execution_Manager」と展開します。中に、「intelhaxm-android.exe」があるので、これを起動します。ユーザーアカウント制御が出る場合は「はい」をクリックします。

図23 Hardware_Accelerated_Execution_Managerフォルダ
図23 Hardware_Accelerated_Execution_Managerフォルダ

 Setupウィザードが起動するので、「Next」を2回クリックします。

図24 HAXM Setupウィザード初期画面
図24 HAXM Setupウィザード初期画面
図25 HAXM Setupウィザードメモリ設定画面
図25 HAXM Setupウィザードメモリ設定画面

 次画面で「Install」をクリックすると、インストールが開始されます。

図26 HAXM Setupウィザードインストール開始画面
図26 HAXM Setupウィザードインストール開始画面

[Note]HAXMインストール中のエラー

 もし、インストール中にVT-xに関するエラーが表示された場合、BIOSで「Virtualization Technology」が「Disable」になっている可能性が高いです。これを「Enable」に変更して、再度インストールします。

 また、Hyper-V機能がインストールされている環境でもHAXMを使ったAVDは使用できません。この場合、コントロールパネルの「プログラムと機能」にある「Windowsの機能の有効化または無効化」で「Hyper-V」のチェックボックスをオフにします。

 完了画面(「Completed the Intel …」画面)では、「Launch Intel HAXM Documentation」のチェックボックスをはずして「Finish」をクリックします(ドキュメントを読みたい場合はチェックボックスをはずさなくてもよいですが、ブラウザが起動してしまいます)。

[Note]Mac OS XへのHAXMインストール

 HAXMはMac OSの場合でもインストールします。

 Windows同様、「sdk > extras > intel > Hardware_Accelerated_Execution_Manager」と展開し、「IntelHAXM_X.X.X.dmg」(X.X.Xにはその時のバージョンが入ります)ファイルを展開します。中にある「IntelHAXM_X.X.X.mpkg」をダブルクリックします。あとは、ウィザードに従ってインストールしていきます。

 あるいは、コマンド操作に慣れている方は、同フォルダにある「HAXM installation」をコマンドラインから実行しても構いません。

 また、Mac OS Xの場合は、Android Studioの初期設定段階で自動的にHAXMがインストールされることもあります。既にインストール済みの場合は、インストールウィザード起動時にそのようなダイアログが表示されますので、インストールをキャンセルすればいいでしょう。

まとめ

 連載初回である今回は、Android Studioのインストールを行いました。次回は、環境構築の2回目として、プロジェクトの作成、AVDの作成を行っていきます。また、実際に、AVD上で作成したプロジェクトを起動してみたいと思います。

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Android Studio 2で始めるアプリ開発入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 齊藤 新三(サイトウ シンゾウ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。Web系製作会社のシステム部門、SI会社を経てフリーランスとして独立。屋号はSarva(サルヴァ)。HAL大阪の非常勤講師を兼務。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/9245 2018/05/23 15:33

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング