SDKの追加インストール(2)
HAXMのインストール
次に、HAXM(Hardware Accelerated Execution Manager)をインストールします。これは、仮想化支援機能を使ってAVDを高速化するツールで、Intelから提供されています。
SDK Managerを開き、SDK Toolsタブを選択します。「Intel x86 Emulator Accelerator(HAXM installer)」がインストール済みかどうか(チェックがすでに入っており、「Installed」と表示されているかどうか)を確認します。インストールされていない場合は、ここにチェックを入れ、「OK」をクリックし、インストールします。
次に、Windowsエクスプローラーから上記画面の「Android SDK Location」に表示されているフォルダを開きます。以下のような構成になっていると思います。
ここから、「extras > intel > Hardware_Accelerated_Execution_Manager」と展開します。中に、「intelhaxm-android.exe」があるので、これを起動します。ユーザーアカウント制御が出る場合は「はい」をクリックします。
Setupウィザードが起動するので、「Next」を2回クリックします。
次画面で「Install」をクリックすると、インストールが開始されます。
[Note]HAXMインストール中のエラー
もし、インストール中にVT-xに関するエラーが表示された場合、BIOSで「Virtualization Technology」が「Disable」になっている可能性が高いです。これを「Enable」に変更して、再度インストールします。
また、Hyper-V機能がインストールされている環境でもHAXMを使ったAVDは使用できません。この場合、コントロールパネルの「プログラムと機能」にある「Windowsの機能の有効化または無効化」で「Hyper-V」のチェックボックスをオフにします。
完了画面(「Completed the Intel …」画面)では、「Launch Intel HAXM Documentation」のチェックボックスをはずして「Finish」をクリックします(ドキュメントを読みたい場合はチェックボックスをはずさなくてもよいですが、ブラウザが起動してしまいます)。
[Note]Mac OS XへのHAXMインストール
HAXMはMac OSの場合でもインストールします。
Windows同様、「sdk > extras > intel > Hardware_Accelerated_Execution_Manager」と展開し、「IntelHAXM_X.X.X.dmg」(X.X.Xにはその時のバージョンが入ります)ファイルを展開します。中にある「IntelHAXM_X.X.X.mpkg」をダブルクリックします。あとは、ウィザードに従ってインストールしていきます。
あるいは、コマンド操作に慣れている方は、同フォルダにある「HAXM installation」をコマンドラインから実行しても構いません。
また、Mac OS Xの場合は、Android Studioの初期設定段階で自動的にHAXMがインストールされることもあります。既にインストール済みの場合は、インストールウィザード起動時にそのようなダイアログが表示されますので、インストールをキャンセルすればいいでしょう。
まとめ
連載初回である今回は、Android Studioのインストールを行いました。次回は、環境構築の2回目として、プロジェクトの作成、AVDの作成を行っていきます。また、実際に、AVD上で作成したプロジェクトを起動してみたいと思います。