くら寿司もラズパイ利用! 今一番売れているラズパイモデルを解説
次に登壇したのは、株式会社ケイエスワイ セールスマネージャー 奥野正人氏と、テクニカルマネージャー 斎藤十三氏です。
ケイエスワイは、ラズパイの製造を行うRSコンポーネンツの日本における代理店です。ラズパイ、カメラ、電源などの周辺機器、アクセサリの提供を行うほか、産業用・組み込み向けにラズパイをベースにしたオリジナル筐体の設計~製作、インテグレーションのサポートも行っています。
以下の図は、ラズパイのモデル別の販売推移です。緑の棒はRaspberry Pi Zero、2017年から2019年にかけて人気を博しました。そして、2020年から2021年にかけて急増している青い棒は、産業・組み込み用、サイネージや、特定用途の装置の中に組み込まれているRaspberry Pi Compute Moduleです。
ラズパイの産業用事例にはどのようなものがあるのでしょうか。最近公開された印象的な事例に、くら寿司の会計システムがあります。Raspberry Pi 4にGoogleのAIプラットフォームGoogle Coralを搭載、回転寿司でそれぞれのお客様が食べたものをカメラとQRコードで把握し、機械学習モデルを用いて会計システムに連携する取り組みです。
ケイエスワイでは、くら寿司のプロジェクトにおいてラズパイ開発をサポートしました。 詳細は、Google Developer の記事「TensorFlow 事例 : Coral を⽤いて回転寿司の会計を⾃動化するくら寿司」に詳細があります。
斎藤氏は「ラズパイを実業務で継続的に使うには、電源や排熱の問題などをクリアし、設置環境にあわせた筐体を準備することが必要です。これらの下準備があれば、ラズパイは産業用途にも十分その能力を発揮します」と締めくくりました。