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作りながら学ぶJavaアプリケーションフレームワーク

Struts 2入門(3)~バリデーションの仕組みを理解する(後編)~

作りながら学ぶJavaアプリケーションフレームワーク


validateメソッドの注意点

 validateメソッドを利用する方法は特に難しくないと思いますが、注意すべきポイントがあります。それは、validateメソッドは、Actionメソッドの前に必ず実行されるということです。前回の方法では、XML定義で制御したり、@SkipValidationというアノテーション設定で、バリデーションの実行をスキップできました。

 ところが今回のvalidateメソッドは、@SkipValidationとしても、処理がスキップできないのです。前回のサンプルのように、1つのActionクラス内に、フォーム表示の処理とsubmit時の処理を2つとも記述している場合、初期画面を表示する際にもバリデーション処理が実行されてしまいます。つまり、いきなりエラーメッセージが表示されてしまうことになるのです。

 もちろん、そんな状況を回避するための方法はいくつかあります。今回はその中の1つ、Actionクラスを分ける、という方法で対処してみます。つまり、バリデーション処理の部分を専用のActionクラスとして分離し、それ以外の処理用クラスと併せて、2つのActionクラスとして実装します。

 このようにすれば、前回のサンプルで生じていた「いきなり数値入力のフォームに0が表示される」という問題もなくなります。

ActionクラスからActionクラスへの遷移

 バリデーション処理の部分をResearchWithValidationクラス、それ以外の部分をResearchクラスとし、2つのActionクラスを作成します。

 ソースは次のようになります。

Research.java
package part3;

import com.opensymphony.xwork2.ActionSupport;

public class Research extends ActionSupport {

    private static final long serialVersionUID = 1L;

    public String execute() throws Exception {
        return "success";
    }

    public String confirm() throws Exception {
        return "success";
    }

}

 Researchクラスは、今回は特に何の処理も行いません。もし初めのフォーム画面で“意図的”にデフォルト値の表示を行いたい場合、対象となる項目に対応したメンバ変数に初期値を設定し、ゲッターを実装してください。

 なお、Actionクラスを分けた場合、メンバ変数の扱いが2つのActionクラス間で冗長に感じられるかもしれません。このあたりの処理については、回をあらためて考察する予定です。

ResearchWithValidation.java
package part3;

import java.util.*;
import com.opensymphony.xwork2.ActionSupport;
import com.opensymphony.xwork2.validator.annotations.*;

@Validation
public class ResearchWithValidation extends ActionSupport {

    private static final long serialVersionUID = 1L;

    private String name;
    private String email;
    private int age;
    private String career;

    public String getName(){ return this.name; }
    public void setName(String name){ this.name = name; }

    @EmailValidator(message = "有効なメールアドレスを入力してください")
    public String getEmail(){ return this.email; }
    public void setEmail(String email){ this.email = email; }

    public int getAge(){ return this.age; }
    public void setAge(int age){ this.age = age; }

    public String getCareer(){ return this.career; }
    public void setCareer(String career){ this.career = career; }

    public String execute() throws Exception {
        return "success";
    }

    public void validate() {
        if ( name == null || name.length() == 0 ) {
            addActionError("名前を入力してください");
        }
        if ( email==null || email.length() == 0 ) {
            addActionError("メールアドレスを入力してください");
        }
        if ( age < 18 || age > 99 ) {
            addActionError("18歳以上(99歳以下)の方が対象です");
        }
        if ( career == null ) {
            addActionError("キャリアを選択してください");
        }
    }

}

 ResearchWithValidationクラスは、先ほどのサンプルと同じようになります。上記のサンプルコードのように、アノテーションでのバリデーションを併用することもできます。

次のページ
今回の画面遷移

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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