SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Eclipse 3.4からはじめるIDE入門

Eclipse 3.4のインストールと日本語化
~Eclipse 3.4入門~

第1回


  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Eclipseの起動前設定

 Eclipseはインストールの必要がありませんが、スムーズに利用できるように準備をします。まず、できあがったeclipseフォルダを適当な場所に移します。ここでは「c:\eclipse」に移動したとします。

 設定によっては、実行の都度、セキュリティに関する警告が出る場合があります。この警告がでる場合は、ブロックを解除する必要があります。マイコンピュータ等で「c:\eclipse」フォルダ内にある「eclipse.exe」ファイルを右クリックしてプロパティを開き、「全般」タブにある[ブロックの解除]をクリックします。

 最後に起動の確認と、ワークスペースの選択を行います。マイコンピュータ等で「c:\eclipse」にあるeclipse.exeファイルを実行します。すると「ワークスペース・ランチャー」ウィンドウが表示されます。「ワークスペース」とはEclipse上で作成したソースや設定などをプロジェクトとして保存する場所です。ここでは「c:\workplace」を指定したとします。もしも、このウィンドウが英語で表示された場合、ここまでの日本語化の作業が失敗しています。手順を再度確認してください。

ワークスペース用のフォルダを決める
ワークスペース用のフォルダを決める

 Eclipseが起動し「ようこそ」ウィンドウが表示されたら完了です。「c:\eclipse\eclipse.exe」ファイルのショートカットやクイック起動を作っておくと便利です。なお、各種設定と利用方法については、第2回で説明します。

Eclipse 3.4の新機能

 第1回の最後に、Eclipse 3.3以前を利用している方向けに、Eclipse 3.4の新機能からいくつかをピックアップして紹介します。なお、Eclipse固有の用語に関する説明の大半は第2回以降で行いますので、ここでは割愛します。よって、今回初めてEclipseを利用する方は読み飛ばして結構です。

  • 「ソフトウェア更新」機能の改良
    インストールしたい機能のみを選べば、関連する更新や追加が自動的に行われるようになりました。また更新サイトのURLを設定画面にドラッグ&ドロップで渡すことができたり、使用可能なソフトウェアの一覧においてフィルタリングが可能になったりと、ユーザーインターフェースが改良されています。
  • 「問題」「タスク」「ブックマーク」ビューの改良
    表示したい情報の種類を選択できるようになるなど、ユーザーインターフェースが改良されています。
  • システム・プロキシー構成の選択を追加
    ネットワーク接続において今までの「インターネットに直接接続」「手動プロキシー構成」に加えて、「システム・プロキシー構成(使用可能な場合)」が選択できるようになりました。
  • 64ビットアーキテクチャに対応
    Windowsの64ビット版、HP-UXのIA64版に対応しました。
  • dropinsフォルダ
    アプリケーションと独立した追加のプラグインを格納するフォルダとして「dropins」フォルダを設定しました。なお、Eclipse 3.4.1 Ganymede SR1ベースの「Pleiades All in Oneパッケージ」では、Pleiadesプラグインが「dropins」フォルダに格納されます。
  • 正規表現によるテキスト検索の拡張
    例えば、プラットホームに依存しない改行として「\R」が利用できるようになりました。
  • ホバー操作の改良
    これまでF2キーを押すことで操作をホバーに切り替えて(リッチ化して)いましたが、マウスカーソルをホバー内に移すだけで操作できるようになりました。あるいは設定において「ホバーを閉じる」「即時リッチ化」「遅延リッチ化」「クリックリッチ化」から選ぶこともできます。

 これら以外については、起動直後の「ようこそ」画面で星印の「新機能」アイコンをクリックすると表示される「What's New」ページ(英語)でご覧ください。なお、このページからはEclipse本体(Eclipse Platform)、Java開発ツール(Java development tools)、タスク管理ツール「Mylyn」の新機能情報を見ることもできます。

修正履歴

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Eclipse 3.4からはじめるIDE入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

平野正喜@ランドッグ・オーグ(ヒラノマサキ)

フリーのIT系執筆者&講使(※)の「ランドッグのマウ」こと平野正喜(HIRANO Masaki)です。【略歴】 1962年札幌市生まれ。今で言うIT企業のシステムエンジニア、プロジェクトリーダー、システムコンサルタント、採用担当などを経て独立し、2002年11月にランドッグ・オーグ平野正喜事務所(h...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/3340 2009/02/04 17:57

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング