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流行りのクラウドサービスを操ってみよう!Amazon EC2/S3環境構築のすべて

Amazon EBSを活用してデータをバックアップしてみよう ~Amazon EC2/S3環境構築のすべて~

第5回

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EBSボリュームの作成

EBSボリュームを仮想ディスクとして利用できるようになるまでの流れ
EBSボリュームを仮想ディスクとして利用できるようになるまでの流れ

 では、まず起動しているインスタンスを確認します。ここでは、インスタンスが稼動している「ロケーション」や「インスタンスID」をメモしておきます。

$ ec2-describe-instances
RESERVATION     r-0c16c265      xxxxxxxxxxxx    default
INSTANCE        i-e5fa208c      ami-2b5fba42    ec2-75-101-198-177.compute-1.amazonaws.com      domU-12-31-39-00-A9-73.compute-1.internal       running fedora_test     0               m1.small        2008-08-24T11:28:24+0000        us-east-1b      aki-a71cf9ce    ari-a51cf9cc

 上記の例では、インスタンスIDは「i-e5fa208c」、インスタンスの稼動ロケーションは「us-east-1b」となります。

 次に、EBSボリューム(仮想ディスク)を作成します。今回は試しに5GBのディスクを作成してみることにします。EBSボリュームの作成には、ec2-create-volumeコマンドを使用します。

$ ec2-create-volume -z us-east-1b -s 5
VOLUME  vol-5026c339    5               us-east-1b      creating        2008-08-24T11:29:52+0000

 -zオプションで、先程メモした稼動ロケーション(上記例ではus-east-1b)を入力、-sでディスクのサイズ(単位はギガバイト、上記例では5GB)を入力します。

 作成後、ボリュームID(上記例ではvol-5026c339の部分。ec2-describe-volumesコマンドでも確認できます)をメモしておきます。

「Amazon EC2」のインスタンスにAttachする

 先程作成したEBSボリュームを、既に稼動している「Amazon EC2」のインスタンス(仮想マシン)にAttach(取り付け)します。EBSボリュームのAttachには、ec2-attach-volumeコマンドを使用します。

$ ec2-attach-volume -d /dev/sdc -i i-e5fa208c vol-5026c339
ATTACHMENT      vol-5026c339    i-e5fa208c      /dev/sdc        attaching       2008-08-24T11:31:27+0000

 上記例では、-dオプションでインスタンスにて認識する「デバイス名」を、-iオプションでどのインスタンスに接続するかを識別するインスタンスID(先程メモしたもの)、最後に先程作ったEBSボリュームを示すボリュームID(先程メモしたもの)を指定しています。

 「デバイス名」に関してですが、EC2上で稼動するLinux OSのイメージは「/dev/sda」が使用されています。「/dev/sdb」以降のデバイスは、通常空いているので、任意のデバイス名(「/dev/sdb」「/dev/sdc」「/dev/sdd」…)を指定しておけば問題ありません。

 Attachが正常終了すると、表示がattachingからattachedに変わります(ec2-describe-volumesコマンドで確認できます)。

 なお、「Amazon EC2」インスタンスにAttachするEBSボリュームの稼動ロケーションは、インスタンスの稼動ロケーションと同じにしておく必要があります。インスタンスとEBSボリューム双方の稼動ロケーションが揃っていない場合は、次のようなエラーが発生します。

Client.InvalidVolume.ZoneMismatch: The volume 'vol-5026c339' is not in the same availability zone as instance 'i-25c3194c'

次のページ
インスタンス上でEBSボリュームを利用可能にする

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この記事の著者

並河 祐貴(ナミカワ ユウキ)

TIS株式会社 / 社内ベンチャーカンパニー「SonicGarden」所属。オブジェクト指向開発、開発環境・ツール整備に従事した後、近年はRuby on Railsを中心としたオープンソース系ミドルウエアの検証 / 導入や、X...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/3546 2009/03/05 14:00

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