ソフトウェア:入手とインストール 1
ここでは、USB2232を入手できた(る)ものと想定して、接続前のドライバのインストールの解説に移りましょう。連載第2回(前回)の、
- インタフェースのドライバ
ホストとターゲットを接続するための基本となるプログラムです。ここではFT2232のドライバを指します(次回解説)。
のステップです。ホスト環境は、Windows / Linux / MacOSXを前提として解説します。
Windowsオペレーティングシステムではバイナリを利用、UNIX系オペレーティングシステムではソースからビルドすることにします。
Windows編
ドライバ
今回、Windows OSはWindows XPを利用しますので、XP用のD2XXドライバをここ(www.ftdichip.com)からダウンロードします。ZIP形式で圧縮されていますので、伸張(解凍)しておきます。
USB2232を接続すると、ドライバインストールのダイアログが開きますので、ftdibus.infを選択して、インストールを行います。
MPROG
USB2232には、Microwireデバイスの93C46、93C56、93C66のシリアルEEPROM(以下、EEPROM)が搭載されています。このEEPROMには、USBの認識に必要なVenderID、ProductID、動作モードなど、FT2232のコンフィグレーションに必要な各種情報が格納されています。EEPROMの読み書きを行うのが、MPROGユーティリティープログラムです。
入手
ドライバと同様に、FTDIのサイトのここからMPROGを入手します。FTDIのサイトにはアプリケーションノートなどもありますので、興味がある場合はダウンロードしておくとよいでしょう。
インストール
実行ファイル形式になっていますので、ダブルクリックでそのままインストールしていきます。デフォルトで構わないでしょう。
ドライバの対応
MProgはVCP(仮想COMポート)ドライバではなく、D2XXドライバを使います。
使い方
USB2232を接続後、スタートメニューから選択して起動します。RoboShellのデバッガとしてのセッティングを行います。これは後述(次回解説)するOpenOCDのコンフィグレーションファイルで認識させる必要があるので、このとおりに記述します。筆者のWebサイトからセッティングファイルをダウンロードしても良いでしょう。
FT2232の設定
デバイスへの書き込みは、USBポートにボードを接続して[Scan for Devices]をクリックします。画面下部で書き込み可能デバイスを確認します。この状態で[Erase] をクリックすると、EEPROMの内容が消去されます。その後、[Program]をクリックして編集内容を書き込みます。