Scalaの基本文法
REPLを利用して、簡単にScalaの基本文法を解説します。
変数の宣言
Scalaでは、変数の宣言にはvalまたはvarを利用します。val 変数名:型 = 値
という形で宣言します。valは、変更不可能な言わばfinalな変数であり、一度値を代入した後は再度代入を行うことはできません。varは、通常の変数と同様に何度でも代入を行うことができます。
scala> val i = 1 i: Int = 1 scala> i = 2 <console>:6: error: reassignment to val i = 2 ^ scala> var n = 1 n: Int = 1 scala> n = 2 n: Int = 2
valは、再度代入しようとした場合にエラーになっていることが分かると思います。
ifによる条件分岐
C言語やJavaなどのプログラミング言語と同様に、Scalaでもifを利用した条件分岐を行うことができます。しかし、Scalaでのif文は値を持ち、評価された結果を変数などに代入することができます。いわば三項演算子としての機能も併せ持っています。
scala> var r = if( n % 2 == 0 ) true else false r: Boolean = true
このように、ifを評価した結果を変数に代入できます。
for式による繰り返し
Scalaで繰り返しを記述する方法は、whileを利用する方法と、for式を利用する方法があります。for式は、Javaの拡張for文に似ています。
scala> for( n <- (0 to 3) ){ print( n + ",") } 0,1,2,3,
単純に0から3まで出力する処理です。Scalaのfor式は、次のような書式で記述します。
for( 一時変数 <- リストや配列 ){ 繰り返し処理 }
ここでは詳しくは述べませんが、for式の中で条件を指定したり、Listを生成したりすることが可能です。