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ワンストップの国産CMSプラットフォーム「SITE PUBLIS」の舞台裏

IDCフロンティアのクラウドサービス「セルフタイプ」活用事例~ミックスネットワーク社

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IaaSの選定理由は「立ち上げやすさ」「拡張性」「安定性」

――最近の企業サイトの傾向について、どのような印象をお持ちですか?

 やはりスマートフォン対応、マルチデバイス対応したいというニーズが多くなっています。ミックスネットワークの導入事例では、au oneやTSUTAYA onlineなどのポータル系が多く、サイト規模はエンタープライズ寄りです。自社の商品データベースと連携してWebカタログを提供したいといった機能拡張のニーズも多いです。『SITE PUBLIS』は標準機能でもいろいろなことができますが、柔軟な拡張も可能であるためご好評いただいています。

 自治体など公共サイトでの利用は昔から進んではいましたが、静的なコンテンツが中心でした。それが最近ではマルチデバイスで多機能なコンテンツをサービスとして提供したいというニーズが増えています。

 また、パッケージではなくプラットフォームとして提供していることで、大手からメディア系まで幅広く受け入れられています。ミックスネットワークとしては、Webプラットフォームとしていろんな企業に導入していただきたいと考えており、すべてのサイトを『SITE PUBLIS』で動かしたいという理想もあります。

 現在のところ、用途特化型サービスは考えていませんが、サービスとして展開するにはマルチプラットフォームが重要です。スマートフォンの次のデバイス、スマートTVやウェアラブルといったデバイスに向けてもWebでサービスを提供していくために、それを支えられるプラットフォームを意識しています。

――クラウドインフラにIDCフロンティアのサービスを選んだ理由は?

 Webプラットフォームである『SITE PUBLIS』は、高度なサービスを安定して運用していくことが可能です。ソフトウェアとして販売するのではなく、サービスで提供することでお客様にも多くのメリットがあります。そこでクラウド、特にIaaSは導入、運用の容易さ、環境構築の速さなどにおいてメリットを十分に活かせると考えました。

 IaaSサービスの選別は、『どう拡張していけるか』『最初の立ち上げをいかにスムーズにできるか』『安定して運用できるか』の3点を重視しました。いろいろなサービスを検討した結果、IDCフロンティアのクラウドサービス『セルフタイプ』を選びました。その理由は『安心して提供できること』と『使い勝手とコスト』でした。ユーザーからのニーズに合わせて、運用重視、コスト重視に対応できることもポイントでした。

 IDCフロンティアではOSテンプレートなどが事細かく揃っていて、ロードバランサなどネットワーク機能も充実しています。データセンターが複数用意されていてBCP(事業継続計画)に対応できることも大きなポイントでした。お客様の「夢」に対応できるプラットフォームとして最適、最高だったのです。

 コスト的には最安値とは言えませんし、『ベーシック』を載せるには高い部類に入るともいえます。安く上げる方法は他にもたくさんありますし、サーバリソースのスペックだけなら同じレベルで提供することも可能でした。しかし、ユーザーにリスクを理解してもらって使っていただくよりもIDCフロンティアのクラウドを使用することでお客様が安心して安定したサービスを利用でき、それにより運用コストを大きくカットできる方がメリットがあると考えています。

 安いシステムに人手をかけるより、高いシステムで人件費を削る方がコストが結果的に下がります。ミックスネットワークが求めていたことと、IDCフロンティアが目指しているところがかなり近かったことが、協業に至った最大の理由であると考えています。特に、CMSのWebプラットフォームを月額で提供するクラウドサービス『PUBLIS CLOUD』はIDCフロンティアのようなところがないと提供できなかったでしょう。

クラウド管理プラットフォーム「RightScale」にも対応したIDCフロンティアのクラウドサービス
クラウド管理プラットフォーム「RightScale」にも対応したIDCフロンティアのクラウドサービス

――システム構成はどのようなかたちでしょうか。

 基本は一般的に公開用Webサーバー、CMSサーバー、DBサーバーがあり、その上にロードバランサという構成です。これをどうサイジング、レプリケーションしていくかですが、クラウドのメリットを活かして冗長化を過度にやらないようにしています。物理的な故障はクラウドで担保されているので、余計な構成をせずに済みます。

 基本的にクラウドは無駄を排除できるので、インフラ構成を考えるのが楽になりました。つまらない構成になったともいえますが(笑)。例えば仮想マシンごとの帯域においても、物理環境では減衰が発生しますが、クラウドでは減衰がないためバックボーンや仮想の帯域、スループットの計算がしやすくなります。I/Oの多い処理は劣化が出てきますが、スループットはクラウドの方が上昇します。

――IDCフロンティアへのリクエストはありますか?

 セルフタイプを利用することで、想定していたほとんどのことができるようになりました。あえてリクエストを挙げるとすればオートスケールがあるとよいですね。例えば大学などは合格発表の時期にアクセスが急増します。その都度プラン変更をするのは手間ですから、キャンペーン対応などの形で自動的にスケールを戻せる機能があると便利です。もっとも、IDCフロンティアとは常に話し合って希望や悩みを伝えていますので、必ず答えを持ってきてくれると思っています。

――ありがとうございました。

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この記事の著者

吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)

元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/6490 2012/03/28 14:00

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