SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ComponentZine(ComponentOne)

メニューの代わりにファンクションキーで操作する.NETアプリケーションの作成

PlusPak for Windows Forms 6.0JのGcClassicFunctionKeyコントロールを使ったアプリケーションの作成

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 PlusPak for Windows Forms 6.0JのGcClassicFunctionKeyコントロールは、アプリケーションにファンクションキー操作の機能を設定するコントロールです。今回はこのGcClassicFunctionKeyコントロールを使って、複数のキーセットをファンクションキーに割り当てた、使い勝手の良いアプリケーションを作成してみました。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

 まだWindowsのようなGUIを持ったOSがなかった頃、MS DOSアプリケーションやワークステーションはWindowsのような「メニュー」ではなく、ファンクションキーを使ってアプリケーションの機能操作や処理操作を行っていました。Windowsのメニューも、グラフィカルでわかりやすいですが、階層が深くなってくると使いたい機能にアクセスするのに時間がかかってしまいます。

 一方、ファンクションキーは1プッシュで登録してある機能を実行できるため、すぐに使いたい操作にアクセスできる便利さがあります。ただし、最大でも12個のキーしかないため、割り当てられる機能に制限が出てしまいます。

 PlusPak for Windows Forms 6.0JのGcClassicFunctionKeyコントロールは、アプリケーションにファンクションキー操作の機能を設定するコントロールです。複数のキーセットを割り当てることができるため、Windowsメニューと同等の数の機能をファンクションキーに設定できます。ファンクションキー操作をアプリに実装すると、機能を実行するショートカットキーを可視化してフォーム上に配置できるため、ユーザーが使用したい機能を一目で認識できるというメリットがあります。

 そこで、今回はこのGcClassicFunctionKeyコントロールを使い、RichTextBoxコントロールの機能をメニューを使わずに、3種類のキーセットを1つのファンクションキーに割り当てたアプリケーションを作成してみました。

アイコンを持った8個のファンクションキーをアプリケーションに実装、
F1キーを押して3種類のキーセットを切り替えて使う
F1キーを押して3種類のキーセットを切り替えて使う

対象読者

 Visual Basic、Visual C# 2010を使ってプログラムを作ったことのある人

必要な環境

 Visual Basic 2010、Visual C# 2010、Visual Studio 2010でプログラムが作れる環境。なお、本プログラムはWindows 7(64bit)で動作するVisual Studio 2010を使用して作成し、動作確認を行っています。

プログラム実行時の注意事項

 PlusPak for Windows Forms 6.0Jのコントロールを使って作成したアプリケーションを配布する場合、PlusPak for Windows Forms 6.0Jのアセンブリファイルを添付する必要があります。これは、Common Language RuntimeのDLLをアプリケーションと一緒に配布するのと同じです。

 本記事のサンプルアプリケーションを正常に動作させるためには、次のファイルをインストールする必要があります。

ファイル名 説明
GrapeCity.Win.PlusPak.v60.dll 本体アセンブリ
GrapeCity.Win.PlusPak.v60.resources.dll 本体アセンブリのサテライトアセンブリ(※)

 上記のファイルを、プログラムを実行するフォルダに格納します。.NET Framework 2.0から追加されたクラスやメンバを使用しているため、バージョン2.0以上の.NET Frameworkがインストールされていることが必須条件です。

※日本語表示の設定

 ユーザーインターフェースやエラーメッセージを日本語で表示するためには、本体アセンブリファイルと共にサテライトアセンブリファイルを配布する必要があります。本体アセンブリファイルを配布したフォルダに「ja」という名前のフォルダを作成して、サテライトアセンブリファイルをコピーしてください。

次のページ
コンポーネントのインストール

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ComponentZine(ComponentOne)連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/6718 2012/08/22 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング