3. Eclipseのインストール(3)
3.4.3. クラスの作成
パッケージまで作成したら、次はJavaのクラスを作成します。EclipseではJavaのクラスといっていますが、実際は「.class」クラスファイルを作成するための「.java」ソースファイルが作成されます。
次回以降の連載でクラスについての説明をしていきますが、ここで言うクラスはソースファイルで「class」と宣言したもののことを言い、Javaアプリケーションはこのクラスが一つ以上集まって構築されています。このクラスはJavaアプリケーションが実際に行う処理が設定されている部品になります。このクラスと「.class」拡張子を持つクラスファイルもクラスと呼ぶこともあるので紛らわしいのですが、ここではこの「class」宣言したものを「クラス」といい、実際に作成された「.class」拡張子を持つファイル自体を「クラスファイル」として区別します。
それではJavaのクラスを作っていきましょう。Javaのクラスは次の手順で作成できます。
なお、作成したパッケージに対し、Windowsでは右クリック、Macでは「control」キー+クリックでコンテキストメニューを開く手順で行うこともできます。
クラスが作成されるとそのクラスのソースファイルが開きます。先ほどのテキストエディタで作ったHelloWorldのソースファイルと違い、こっちのソースファイルの上部に「package jp.codezine.java.sample01」とパッケージの宣言が追加されています。この宣言はこのクラスがどのパッケージに属するのかを示すものです。
それではソースファイルのmainメソッドに次のソースコードを記述してください。
3.4.4. Javaアプリケーションの実行
ソースファイルの作成が終わったら、Javaアプリケーションを実行します。Javaアプリケーションの実行は、Javaのクラスにあるmainメソッドを実行することで行えます。次の手順で、EclipseからJavaアプリケーションが実行できます。
ダブルクリックすると画面が変わり、指定しているクラス(HeloWorld)の内容が記述された状態の実行構成が作成されます。
「Run」を押下後、問題なく処理が実行されたらConsoleに処理結果が表示されます。
再度同じJavaクラスを実行するには、runアイコンから先ほど作成した「HelloWorld」を選択するだけで実行できます。
最後に
今回は、Javaで開発するための準備として開発環境を構築しました。正しく環境が構築できたかを確認するために、プログラム言語の世界では慣例となっているHello Worldを表示するアプリケーションを作成しました。しかし今からJavaを勉強する人にとってこのソースコードは何を表しているのか気になることかと思われます。次回はJavaのプログラミングについて基本的な文法を学んでいきます。